US Vogueのカリスマ編集長“アナ・ウィンター”の潔さ

2014年、アメリカの経済誌『フォーブス』の『世界で最もパワフルな女性100人』にランクインし、ファッション業界関係者のなかでもトップに躍り出た女性、アナ・ウィンター。


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アメリカ版『ヴォーグ』のカリスマ編集長である彼女は、いまや世界の名だたるファッションデザイナーよりも影響力を持ち、映画『プラダを着た悪魔』や、TVドラマ『アグリー・ベティ』に登場する役のモデルとなるほど、一括りに形容できない強烈なキャラクターでも知られています。

 

©its all about Rock (: / the_devil_wears_prada. 映画“プラダを着た悪魔”より、メリル・ストリープがアナ・ウィンターをモデルにしたカリスマ編集長役を怪演。左は主演のアン・ハサウェイ。

©its all about Rock (: / the_devil_wears_prada. 映画“プラダを着た悪魔”より、メリル・ストリープがアナ・ウィンターをモデルにしたカリスマ編集長役を怪演。左は主演のアン・ハサウェイ。

 

©Robin Cannon / 20090430-devil 映画プラダを着た悪魔のワンシーン

©Robin Cannon / 20090430-devil 映画“プラダを着た悪魔”(The Davil Wears Prada)のワンシーン

 

38歳でアメリカ版ヴォーグの編集長に就任。

1949年、ロンドンで生まれたアナ・ウィンターは、10代のころからハイブランドしか着ないほど、ファッションにこだわりを持つ少女だったそう。

15歳の頃、大物編集者である父の紹介で、当時の最先端ファッションと呼ばれたブティック『Biba』で働き始めた彼女は、翌年には高校を中退。

大学には進まず、1970年『Harper’s & Queen』の編集アシスタントとして本格的にファッション業界に入ります。

彼女が誌面に掲載させたファッションやアイテムは飛ぶように売れ、天賦の才能ともいえる優れたファッション&ビジネス・センスで着実にセールスを伸ばし、1988年、アナは38歳という若さでアメリカ版『ヴォーグ』の編集長に上りつめます。

ニックネームは『ニュークリア(核兵器)・ウィンター』。

アナは編集部員にも自分にも厳しく、ついたあだ名は「Nuclear(核兵器) Wintour」。

編集スタッフが苦労して半年以上まとめた記事や写真でも、違うと思えばなんのためらいもなくバサバサと切り捨てるそうです。
編集部員の言い訳や妥協を許さず、あらゆる有名デザイナーが彼女の意見に耳を傾けるほどファッション業界に絶大な権力を持つアナ・ウィンター。誰も真似ることのできない強烈な個性と、その規格外な生き様はまさに驚きの連続です。

映画『プラダを着た悪魔』で、編集長のアシスタントを務めるヒロインがコーヒーを買いにスタバに駆け込むシーンがたびたび登場しますが、それはアナ自身の本物のエピソード。

アシスタントは毎朝、彼女が出勤したときにすぐに飲めるよう、熱すぎずぬるすぎず、まさに適温のコーヒーを用意しておかなければならないのです。

©G.6sou/flickr

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トレードマークは、ボブカットとサングラス。

トレードマークでもあるボブカットは、なんと14歳の頃から今日に至るまで、セレブ顧客を多数抱える毛髪学者のサロンに通い続け、スペシャルなヘアケアで完璧なボブをキープしているそう。

サングラスについては本人いわく、「サングラスはとても実用的。コレクションがどんなに退屈でもサングラスをかけていたら表情がバレないから」とのこと。

パーティに10分以上、滞在しない。

ファッション業界という華やかな世界に身を置きながらも、アナは決して夜更かししないことでも有名。

夜のパーティに顔を出しても10分と滞在することはなく、22時には必ず就寝し、朝6時に起きて出勤前にテニスをするのが日課だそう。

雑誌『ヴォーグ』を手にとれば分かりますが、約2kgもある分厚く濃い中身の誌面を作り上げるには、相当な体力勝負なのでしょうね。

そんな彼女が編集長に就任してから、ヴォーグはチャリティや人材育成などを積極的に行い、エイズ研究にも力を入れています。

とんでもないエピソードばかりが知られるアナですが、企業やブランド価値向上の活動にとどまらず、慈善事業に尽力する素晴らしい一面もあるのです。

彼女は世間で噂される彼女自身のいかなるエピソードも否定しません。

一切の言い訳をしない潔い姿も、生きながらにして伝説と呼ばれる所以なのでしょう。


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ブダペスト在住コラムニスト。フィノマガジン主宰 兼 編集長。ワインアドバイザー(Wine & Spirits Education Trust認定Higher Certificate)。元博報堂グループ(広告代理店)コピーライター、ディレクター(AD & WEB)、プロモーション・プランナー。現在は出版社や雑誌社をはじめ、さまざまな媒体で執筆業を中心に活動。 現在連載中の他メディア◉【住まいの大学】インテリア講師 ◉【Yahoo! Beauty &TRILL(ヤフー!ビューティ&トリル)】ライター ◉ビューティメディア【Faura(ファウラ)】コラムニスト ◎受賞歴: J-wave主催Webビジネス開業支援コンテスト特別賞受賞(企画書制作部門)◎メディア出演歴:湘南ビーチFM(ラジオ局)“ワインのお話”メインレギュラー(約2年)。ハンガリーのネイル製品ブランドMoyra(モイラ)のSole Agent【Moyra Japan】代表。

1 Reply to "US Vogueのカリスマ編集長“アナ・ウィンター”の潔さ"

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