こども達を支援するプロジェクトに、金細工職人のハンガリー女性が選んだ和のモチーフとは?


「人には夢があります。例え時間が限られていたとしても。

銀で作られた千羽鶴。限られた時間を生きるこどもたち。

最期の瞬間まで、彼らがこどもらしい笑顔で過ごせるように祈りを込めて」

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今回の連載では、〝日本文化′′に心を突き動かされた、一人の女性の取り組みについてスポットライトを当てています。

彼女は金細工職人の Gajcsi Blanka (ガイチ・ブランカ)さん。

ブランカさんは、ハンガリーの南部に位置する Pécs(ペーチ)という町で活動しています。

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製作活動中のブランカさん

ペーチには NPO 法人 Pécsi Szemem Fénye Alapítvány(ペーチ光財団) があり、その財団が中心となって、2010 年にハンガリー初の「こどものホスピス施設」Dóri Ház(ドーリハウス)が設立されました。

現在は、約 40 名の専属スタッフ、そしてこどもたちの病を検査する医療関係者、特別支援教育関係者、施設経営のスポンサー等がドーリハウスの運営を支えています。

ペーチ光財団は入居希望者の増加に伴い、Romonya(ロモニャ)というペーチ西部に位置する村でのこどものホス ピス施設 Pillangó Ház(ピランゴーハウス)の建設を計画しています。

今回フィノマガジンでご紹介するブランカ さんは、金細工職人としてこの施設建設の実現を大きく支えている一人です。

彼女とこどものホスピス施設を繋ぐきっかけはなんだったのでしょうか?

そして彼女はどうして日本文化に心を突き動かされたのでしょうか?

製作活動中の取材

製作活動中の取材

ハンガリー国内でも様々なメディアから注目を浴びて多忙なブランカさんですが、日本とハンガリーを繋ぐフィノマガジン<FinoMagazin>の取材・インタビューに快く応じてくれました。

数年前、彼女の最愛のお父様が病に侵され、闘病生活の末に他界されたそうです。

彼女は当時の担当看護師であった女性から、自分たちが住むペーチに最初のこどものホスピス施設ができたという話を聞きました。

こども好きなブラ ンカさんは、父親の闘病生活を振り返り、闘病中のこどもたちのために少しでも何かできないだろうかと考えるようになったそうです。

「ハンガリーで毎年行われる中欧最大規模の野外音楽祭典 Sziget Fesztivál(シゲット・フェスティバル)に参加して、その答えが見つかりました」

と、ブ ランカさんは話してくれました。

その答えは、なんと日本文化を紹介していたワークショップにあったそうです。

偶然みつけたこのワークショップでは、折り紙イベントが催されており、ここでブランカさんは初めて折り鶴づくりを体験しました。

折り鶴を作りながら、イベントスタッフがブランカさんに「折り鶴の意味」やそれにまつ わる色々な物語を話してくれたそうです。

(※親日国ハンガリーでは、年間を通して様々な日本文化に関するお 祭りやイベントが開催されています)

その中でも、

「広島原爆の被爆者、佐々木貞子さんの話に心を打たれ、「日本文化の心」を知るきっかけにな りました」

と、ブランカさんは語ってくれました。

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銀で作られた折り鶴ネックレス

彼女は、限られた短い時間を生きるこどもたちの平和な生活を願い、その場所の建設を実現させるために、自らの金細工職人としての技を銀の千羽鶴に託し、「1000Wishes」という新しいプロジェクトを立ち上げたのです。

銀で折り鶴を 1000 個制作し、その売り上げは全てこどものホスピス施設に寄付されることになります。

以下はブランカさんより、フィノマガジンのユーザーの皆様へメッセージです。

「私は今、アメリカに本拠地を置くKickstarter(キックスターター)というクラウドファンディングサイトを通して募金活動を行っています。

この募金活動の有効期限が 2015 11 13 日までとなっていますが、まだ目標金額には達しておりません。

サイトにある動画もぜひご覧ください。

闘病生活を続けるこどもたちのためにぜひご支援、ご賛同いただけると幸いです」ーガイチ・ブランカー

ブランカさんのチャレンジにご興味のある方は、下記 のURLにアクセスしていただくと、1000Wishes プロジェクトホームページをご覧いただけます。

Kickstarter 1000Wishes https://www.kickstarter.com/projects/2114244036/1000-wishes

Steel Camera(スチールカメラマン) : Gabriella Lőrincz

Cameraman(カメラマン) : Dániel Veszely

Logó design(ロゴデザイン): Lia Menyhárt

インタビュー:金細工職人/Gajcsi Blanka (ガイチ・ブランカ)さん、取材・文:フィノマガジン編集部・武田友里


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この記事は2016年当時のフィノマガジンライターが書きました。

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