発見!ハンガリーと日本の意外な共通点とは!?


日本人が知らない、「超」がつくほどの親日国ハンガリー。

ハンガリーで生活していく中で、「ハンガリーと日本意外な共通点」を発見しました。

今回は、日本から遠く離れた異国の地ハンガリーとの隠された共通点に迫っていきます!

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Hungary from Wikipedia, the free encyclopedia

 

在洪日本人にとって嬉しい共通点。それは「温泉文化」です!

セーチェーニ温泉

観光客にも大人気セーチェーニ温泉

ハンガリーでは古代から、温泉は人々の社交場とされてきました。

ブダペスト市内だけでも温泉施設が約30ヶ所あります。

日本にはない湖温泉塩洞窟温泉など、面白い温泉が数多くあるので、「ハンガリー温泉旅行」も楽しい企画になりそうですね!

ヨーロッパでは珍しい「温泉文化」が栄えているハンガリーは、日本から飛行機で約13時間の場所にあります。(日本からの直行便は現在まだありません。)

日本からは遠く離れた国ハンガリーですが、なぜか「日本語を話せる人が多い」んです!

国土面積は日本の約4分の1、人口は約985万人と日本よりかなり少ないです。

(Hungarian Central Statistical Office 中央統計局2015年調査)

それにも関わらず、日本語を流暢に話す方、片言でも話せる方、知識のある方がハンガリー国内、特に首都ブダペストには想像以上にいるんです!

さて、それはどうしてなのでしょうか。その理由を探ってみました!

まず、ハンガリー語を勉強して気付いたことがあります。

それは…「文法が日本語に似ている!」ということです。特に語順が良く似ています。

さらにはヨーロッパでは珍しく、氏名の書き方が日本と同じ「姓名」の順序です。

日本人にとって、ハンガリー語は発音が難しいのですが、ハンガリー人にとっては日本語が比較的理解しやすい言語のようです。驚きですよね。

私が通う大学では、過去も含め日本人学生は私一人で、今まで全く日本にご縁がありませんでした。

なのにヨーロッパ諸国の言語に交じって日本語が選択科目に入っていたり、日本文化・ビジネス論という科目も開講されているんです!

では、実際にどのように日本語が広まっているのかをハンガリーでの日本語教育の歴史とともに、簡単に解説していきます。

1905年にハンガリーで初めて日本語教材が出版されました。

これは言語速習本シリーズの一つとして出版されたもので、“JAPAN NYELVTAN (Gyakorlati japanmagyar-nemet beszelgetesekkel, het eredeti japan irastablaval) ” という長いタイトルですが、日本語タイトルは“日本語文法 (実用的日本語—ハンガリー語—ドイツ語会話,7 種類の日本語文字一覧付き) ”になります。

この年号を見て、なぜこの本が「日本ブームの火付け役」になったのか、勘の鋭い方はお気づきになられたかもしれません。

この時代、ハンガリーでは反ロシア感情が高揚してきたところでした。

そこへ日露戦争が勃発し、日本という国に関心が向けられるようになっていきました。

このような歴史的背景の中、ハンガリー語で日本語教材を作成したことで、日本への関心がさらに高まっていったと考えられています。1]

エルテ大学言語学部キャンパス

エルテ大学言語学部キャンパス

1920年には首都ブダペストに本部を置く通称エルテ大学(Eötvös Loránd Tudományegyetem)で、日本語教育が開始されました。

ハンガリー人にとって、この大学は日本でいうところの東京大学のような存在です。

現在は各大学が設置する日本語学科、日本語コースだけでなく、ハンガリーの一部の高校も第2言語として日本語を選択できます。

1991に独立行政法人国際交流基金The Japan Foundation)がブダペストに設立され、ハンガリーを中心に日本語・日本文化教育にいっそう力が注がれるようになり、劇的に日本語学習者は増えています。

来月11月28日、29日には国際交流基金主催の「Japán Kulturális Fesztivál(日本文化祭)」が開催予定です。

詳細は国際交流基金ブダペスト日本文化センターホームページでお確かめください。(クリック)

そしてハンガリーという国を探っていく中で、面白い共通点を発見しました!

日本も多くのノーベル賞受賞者を排出してきましたが、ハンガリーは人口比率に対するノーベル賞受賞者数が世界一といわれています。

例えばコンピューターの基礎を作り上げたのもハンガリー人で、最近の発明品といえば、プレゼンテーションに革命を起こしているPrezi(プレジー)もその一つです。

また科学に関してはビタミンC」の発見、こどもから大人まで楽しめるルービックキューブ」、学業やビジネスでも欠かせないボールペンも実はハンガリー生まれなのです!

それ以外にも、私たちの身近な所には驚くほどたくさんのハンガリー生まれの発明品があります。

「ハンガリー人」は、実はとても賢い民族なのかもしれません!

ハンガリー人はいったいどのような教育を受けているのだろうと調べてみると、意外な「日本との共通点」を発見しました!

それはなんと「そろばんの導入」です!

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©PhotoMaterial/http://photomaterial.net/e0087/

ハンガリーの社会主義政権が崩れてから、公立、私立を問わず、ハンガリーの小学校教育の中に算数教材としてそろばんを導入しています。

また先ほど紹介したエルテ大学では、教育学部(教員養成コース)の中に「そろばん」の授業があります。

現在ハンガリーで使用されているそろばんは、「アバカス(abacus)」というアジアの一部で使われてきた計算機を基盤に、日本で発展してきたそろばんを参考にしながら、ハンガリー人の手に合うように試行錯誤してつくられています。

今までの連載でご紹介した音楽体育、そして言語教育の他に、ハンガリ-では数学の英才教育にもかなり力を入れているんです。

その授業風景をご覧ください。(クリック)

ハンガリーと日本の数学教育についてはわずかながら学術論文を見つけましたが、そろばん教育の比較研究はまだ着目されていないようです!ここからさらに面白い日本との共通点や違いが見つかりそうですね!

子どもの頃からそろばんに触れる機会のあるハンガリー人にとって、「日本」はハンガリー人がもつ創造力をくすぐる「面白い国」なのかもしれません。

知られざる「教育の国ハンガリー」については、後日改めて紹介していきたいと思います!

参考文献
1) 近藤正憲 (2005) 20 世紀初頭ハンガリーで出版された日本語教科書とその時代背景. 日本語教育論集 世界の日本語教育(15).
    [Online]Available Form: https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/archive/globe/15/report.html [Accessed:21st October]

取材・写真・文/ 武田友里 (Takeda Yuri)


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大阪生まれの大阪育ち。神戸大学で人間行動学を専攻。中学校・高等学校1種免許(保健体育)、小学校専修免許状を所持し、子どものスポーツ教育に従事。その後、ハンガリーへ渡りブダペスト メトロポリタン大学大学院でメディアコミュニケーション学を学ぶ。現在もブダペスト在住。FinoMagazinライターの傍ら、ロケーションコーディネーター、ウエディングフォトプランナーとしても活動中。ハンガリー情報はお任せあれ。英語、ドイツ語もOK!! 日本拳法で全国制覇の経験もあり、心身の強さには自信アリ。知力・体力を磨いて、世界の現場から日本の教育にアイデアを届けることをモットーに、様々な分野で執筆に励む。

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