は…は…ハンガリー!vol.4 ちょっぴり塩辛い想いで H…H…Hungary!! by Noritan

ー今回は、「ちょっぴり塩辛い想いで」についてー

10月下旬に開催された近代ペンタトロンのヨーロッパ・ジュニア選手権。

我が子がハンガリー代表の1人に選ばれてトルコへ遠征することになり、私はチームと一緒に同行させてもらいました。

近代ペンタトロンについて少し説明をさせて頂きますね。

日本では近代五種競技とも言うそうですが、1人で射撃フェンシング水泳馬術ランニングの5競技をこなし、順位を決める複合競技です。

今回の大会はジュニアなので、この5種目のうちの水泳とランニングのみで競い合いました。

今回の会場は、トルコのクシャダシ、開催期間は10月29日~10月31日。

子供たちは今までに100回以上もの各大会(水泳・マラソン・トリアトロン)に出場してきましたが、海外の大会は今回がはじめてなんです。

家族全員、ドキドキワクワクしながら、期待を胸に出発しました。

ハンガリー(ブダペスト)からイスタンブール、そこからイズミルへと飛行機を乗り継ぎ、イズミルからクシャダシまではバスで1時間、約10時間もの長旅…。

しかし、普段から鍛えているジュニア・アスリート達は長旅の疲れも見せず、翌朝からさっそくハードなトレーニングを開始しました。

私は彼らのトレーニングに付き添いつつ、キラキラと輝くエーゲ海を眺め、なんて素敵なんでしょう☆キラキラ☆(母のんきダネ♪)。

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一見、贅沢なトレーニングに見えますが、海水の温度はなんと19度!!!

え~かなり冷たくなーい、本当泳ぐの?と思った瞬間、私の目の前に映ったのは、真っ逆さまに海に飛び込んでいる息子の姿!!(マジ冷や汗)

 

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普段とは違うトレーニング、またチームと一緒ということもあり、あっと言う間に1日が過ぎていきました。

そして、いよいよ開会式。

子供たちは、ブカブカのハンガリー・ナショナルユニフォームを着て参加しました。

出場国の各国旗が棚引き、大会への緊張感が高まってきます。

(この国旗はどこの国だろう?子供たちは興味深深)。

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大会開始 …(母はドキドキで心臓が破裂しそう)。

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保護者たちはなりふり構わず子供たちの応援に夢中。

これは世界共通と分かって安心したのは私だけ?

(もちろん応援中の私の写真は見せられません。省略)。

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子供たちとは思えないこの迫力、 500Mを走り海へ。

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50Mを泳ぎます。

この海中で足を引っ張られたり、脇腹を蹴られたりとアスリート達の熾烈な戦いがあった事は知る由もありません。

(母は内心は怒りまくり、しかし厳しいね…とだけコメントしておきました)。

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また陸へ上がり、

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500Mを走ります。

(母は応援で息切れ、でも心では一緒に泳ぎ、走っています)。

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上記の写真から大会の様子がお分かりなったかと思います。

初日にペアー(男女組)、最終日に個人の競技が行われました。

次男はペアーで2位入賞、順調に進むと思われたこの大会、お兄ちゃんのペアー競技で悲劇が起こります。

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お兄ちゃんとペアーを組んだ女の子は、素晴らしい走りと泳ぎで1番最初に次の選手へとバトンを渡しました。

(実際にはバトンはありません、手でタッチをします)。

お兄ちゃんも快調に走り出し、トルコの選手が背後に迫ってきたものの、一番早く海へ入って行きました。

私も手に汗をにぎり、よし! その調子だっ! と心の中で祈ったそのとき!!

「あっ!どこまで泳ぐんだ!?」

折返し点を通り越し先まで泳いでしまっているではないですか!!

息子はコースを間違えしまったんです!!!

陸の観客をはじめ、コーチも我々も大声で叫びましたが、彼には全く私達の声が届かない…。

それでも、彼は最後まであきらめずにゴールに入ってきました。

結果は最下位…。

今回の大会ではメダルの有力候補だっただけにまさかの敗退。

普段は物静かなお兄ちゃん(息子)がゴールに入った途端、泣き崩れました。

私も正直、目の前の現実が受け入れらず呆然としてしまい、慰めの言葉も見つからず、ただただ無言でお兄ちゃんを抱きしめていました。

こんな苦い大会は始めて。。。

(母は心の中で一緒に大泣き)

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1位を奪い返すと望んだ最終日の個人競技では、海から上がる直前に足をひっぱられ、海水を飲み込んでしまったお兄ちゃん、8位の成績にとどまりました。

でも、こんな苦い傷こそ大切に。。。

ここだけの話しですが、トルコからの帰途、主人と私はお兄ちゃんが水泳もトリアトロンも止めると言い出すのではないかと内心、心配していました。

しかし、お兄ちゃんは帰宅するなり、

「明日の朝練は絶対に行くから4時45分には起してね」。

お兄ちゃんの元気な声を聞いてホッとしたものの、今でもあの瞬間を思い出すと胸が痛みます。

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子供たちからもらった思いがけないプレゼント。

それは、なんとも言えない塩辛い想いで。

でも、とても大切な思い出。

心から、ありがとう。

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この記事は当時のフィノマガジンライターが書きました。 気がつけば、ハンガリー在住13年。 会社員兼サッカーの審判員も務めるハンガリー人の主人、(元W杯の審判員です)水泳とサッカーに明け暮れる2人の息子と、家事&育児に追われながらも日系企業でお勤めしてます。 独身時代はイギリスで仕事していました。 スポーツ万能な家族のおかげで超ハードな、ですが、健康的な毎日を送っています。

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