ハンガリーを1日でギュッと楽しむ!!イースターの新しい過ごし方 IN Budapest


フィノマガジン読者の皆様は、どんな時に春の訪れを感じますか?

ピカピカのランドセルを背負った子どもたちを見かけた時、はたまた花粉症の症状が出始めて春の訪れを感じられる方もいらっしゃるでしょう。

フィノマガジン記者Hiromi さんが、2016 年 3 月 25 日掲載の「歴史から探る日本のお花見風景 古(いにしえ)から現代人まで魅了する桜」で日本人の心をとらえてやまない桜についてご紹介しました。

やはり日本で春のシンボルといえば、「桜」ですね。

では、ハンガリーで春の訪れを感じるられるものとは、一体何でしょうか。

今回は、ハンガリーで春の訪れを感じる瞬間、そして、ハンガリーの首都ブダペストでフィノマガジン読者の皆様にもお楽しみいただける春のイースターイベントを写真とともにレポートします♪


ハンガリーで感じる春の訪れ

©2016FinoMagazin Barka (バルカ/日本語名:ネコヤナギ)

©2016FinoMagazin Barka (バルカ/日本語名:ネコヤナギ)

長く厳しい冬が終わり、暖かな春が近づいてくると、上写真にある Barka ( バルカ )という植物をハンガリーの街中でみかけるようになります。

バルカは、日本でも早春に見られる猫柳( ねこやなぎ )のハンガリー語名です。

近代俳句で高く評価されている山口誓子( やまぐちせいし )の作品「猫柳高嶺は雪をあらたにす」でも、「猫柳」が春の季語として登場していますが、ハンガリーでも猫柳は春のシンボルとされています。

ハンガリーでは上写真のように、バルカにたまごやうさぎの可愛い飾りつけをしていることが多いです。

これは、キリスト教徒の多いハンガリーにとって、クリスマスと同様に重要なイースター ( 別名:復活祭 ) を祝うためにデコレーションされています。

 

イースターとは、キリスト教の神として崇められているイエス・キリストが、十字架に架けられて亡くなった後、3日目の日曜日に復活したことを祝うキリスト教のお祭りです。

イースターは春分の日以降で、最初の満月が訪れる直後の日曜日に始るとされており、年によって日付が変動する祝日となっています。

イースター休暇を利用して春の小旅行へ出かける方々も多く、ハンガリーの人々にとって、イースターは春の訪れを感じさせる重要な行事でもあるんです。

 

イースターは、自宅で家族とともにお祝いするのが一般的ですが、近年はその習慣も変わりつつあります。

今回は、筆者がブダペストで、現代のイースターの楽しみ方を現地調査してきました。

ハンガリー在住日本人の方もハンガリーへご旅行に来られる皆様も、みんなで楽しめるイースターのイベントです!!


うさぎではない!?羊が主役のイースターイベントとは

©2016FinoMagazin

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上写真は、2016年3月26日から28日の3日間で開催された、第3回 Húsvéti Bárányfesztivál (フーシュベーティ バーラーニュフェスティヴァール) の様子です。

Húsvéti ( フーシュベーティ ) は、ハンガリー語で「イースター」、Bárány ( バーラーニュ ) は、羊を意味します。

Fesztivál ( フェスティヴァール ) は、発音と綴りが少々異なりますが、英語のFestival ( フェスティバル ) と同じく、「祭り」を指します。

 

しかし、イースターのシンボル的動物といえば、「うさぎ」や「ひよこ」のはず。

では、なぜイースター「羊」祭りなのでしょうか ?

©flickr/Mark Bridge title: Lamb in field

©flickr/Mark Bridge title: Lamb in field

実は、「」はイースターではなく、キリスト教のシンボルとされているんです。

正確には、「羊」ではなく「子羊」がキリスト教では重要な存在となっているのですが、その由来はユダヤ教における「過ぎ越しの祭り( 英語名:Passover ) ※」にあるとされています。

子羊を屠って、その血を戸口に塗ることで「呪いが過ぎ越していった」という故事から、ユダヤの人々は、子羊はユダヤの民を守る「救いの主」として尊んでいたそうです。

そしてこの「過ぎ越しの祭り」の際に、イエス・キリストは十字架に架けられたと言われており、「イエスは自らの血により民を救った子羊」と例えられるようになったと語られています。

イエス・キリストの復活を祝うイースター祭りなので、「羊」も欠かせない存在だったんですね。

※過ぎ越しの祭りは、ユダヤ教の三大祭の一つで、現在は春を祝うお祭りでもあります。

Húsvéti Bárányfesztivál イースター羊祭り

©2016FinoMagazin

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“ Húsvéti Bárányfesztivál  ” ことイースター羊祭りは、ブダペストの観光スポットとしても有名な「Hősök tere ( 英雄広場 ) 」の裏側にある Vajdahunyad vára ( ヴァイダフニャド 城) で、2014年から毎年イースターの時期に開催されています。

クリスマスマーケットのような賑わいで、歩いているだけでもハンガリーの伝統文化やハンガリーの特産品を楽しめるんです!!

では、さっそくイースター羊祭りをのぞいてみましょう♪

“パーリンカ”やハンガリー産ワインがズラリ!!

©2016FinoMagazin

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ハンガリーのつよ~いお酒 ” パーリンカ ” やハンガリー産ワインが入口でお出迎えしてくれます♪

パーリンカは、40度ぐらいのハンガリー人が愛する果物の蒸留酒。

特に、プラムやアプリコットから作られるパーリンカが人気で、ウエルカムドリンクや食前酒としても庶民の間で親しまれています。

 

ワインを片手に屋台を見ていると、あちこちでハンガリーの名産品「サラミ」や「コルバース※」を発見!!

※コルバース…Kolbász、ハンガリー風ソーセージ

ハンガリー名産の“コルバース”やサラミに注目!!

©2016FInoMagazin

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ワインにサラミ、この贅沢なコラボレーションに下鼓をうちながら進んでいくと、なんだか甘くて香ばし香りがしてきます。

ハンガリーで大人気の焼き菓子 ” クルトシュ・カラーチ ” の懐かしさを感じさせる香りに、歩いている人たちも思わず足を止めてしまうほど。

“クルトシュ・カラーチ”は、祭事にかかせない人気の焼き菓子

©2016FinoMagazin

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たくさんのハンガリアン・フォード屋台が軒を連ねている中で、イースター「羊」祭りならではの Birkapörkölt (ラムシチュー※)もいただけます。

※ラムとは、生後1年以内の子羊。または、そのお肉のこと。

目玉料理は“Birkapörkölt” 

©2016FinoMagazin

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ハンガリーの食文化には欠かせないパプリカをベースに味付けされたラムシチューは、このお祭りの目玉料理。

ハンガリーの食文化が詰まったイースター羊祭りは、イースター時期にハンガリーを訪れる魅力の一つですね。


ファミリーで楽しめるイースター羊祭りの見所

©2016FinoMagazin

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今年で第3回目を迎えたイースター羊祭りでは、子どもたちが動物たちと触れ合うこともできます。

イースターのシンボルであるうさぎとのふれあいコーナーや乗馬体験もできるんです。

子ども達が楽しめる体験コーナーがいっぱい!!

©2016FinoMagazin

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上写真では、子どもたちが模型の牛で乳搾り体験をしています。

筆者が訪れた時には、子羊たちがすでにいなくなっていましたが、時間帯によっては、子羊にミルクをあげることもできるそうですよ。

この祭りは、子どもたちの好奇心をくすぐる様々な体験コーナーが用意されているので、ハンガリー在住でお子さまがいらっしゃる方にもおすすめです。


デートにもぴったり☆夜も楽しめるイースター祭り

©2016FinoMagazin

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イースターが近付くと、ブダペストのあちこちでクリスマスマーケットならぬイースターマーケットがオープンします。

上写真は、聖イシュトヴァーン大聖堂前の Vörösmarty Tér ( ヴルシュマルティ 広場 ) で開催されたマーケットです。

こちらでは、ハンガリーの可愛い雑貨やインテリアグッズ等が並んでいてるので、ハンガリーのおしゃれなお土産を買うのにもぴったり!!

野外ライブも楽しめる!!

©2016FinoMagazin

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夜には、上写真のようなライブコンサートも楽しむことができるので、生演奏を聴きながら、大切な人と時間を共有するのも素敵なものですね。


イースター期間は、休業しているお店も多いのですが、最近では、ハンガリーの魅力がギュッ詰まった楽しいイベントも盛りだくさんなので、この時期のブダペスト観光にもおすすめです♪

ちなみに 2017 年のイースターは、4 月 16 日( 日 )、17 日 ( 月・祝 ) になっています。

フィノマガジンでは、引き続き、ハンガリーのイベントやエンタメ情報を発信していきますので、お楽しみに♪

 

取材・写真一部・文 / 武田友里 ( Takeda Yuri )


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この記事は2016年当時のフィノマガジンライターが書きました。

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