映画『神様メール』、神様の娘が起こすキュートな奇跡とは?


こんにちは、フリーアナウンサーの石田芳恵です。

雨が多く、湿度の高い季節になってきました。
こういう時期こそ、スカッと笑えて優しい気持ちになれるコメディ映画でリフレッシュしてみませんか?

今回ご紹介するのは、神様から余命を知らせるメールが届くという映画、『神様メール』です。
遊び心にあふれ、ほどよく毒もある、愛らしくてユーモラスいっぱいの映画ですよ。

 

神様はベルギー在住?チャーミングな設定にくぎ付け!

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画像出典元 『神様メール』公式サイト(C)2015 – Terra Incognita Films/Climax ilms/Apres le deluge/Juliette Films Caviar/ORANGE STUDIO/VOO et Be tv/RTBF/Wallimage

神様はベルギーのアパートの一室で、家族と一緒に暮らしています。
書斎にはちょっとレトロなパソコンがあり、どうやら神様は、そのパソコンを使って世界を操作しているようです。

この神様、かなり自分勝手で乱暴。
はっきり言って、ただのクズです!
最近、もし読者の皆さんにイマイチ上手くいかないことがあったなら、この神様のパソコン操作のせいもしれません。
息子のイエス・キリストは、横暴なパパ(神様)に嫌気がさして、人間界へ家出してしまいました。

さて、そのキリストに妹がいたら?…というのがこの物語の設定です。
映画は、「神の息子は良く知られているが、神の娘は知られていない」というセリフからスタートします。
ちょっとワクワクしてきますよね。

 

神様の娘、人間界へ奇跡の冒険

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画像出典元 映画.com 『神様メール』(C)2015 – Terra Incognita Films/Climax ilms/Apres le deluge/Juliette Films Caviar/ORANGE STUDIO/VOO et Be tv/RTBF/Wallimage

 

その神様の娘というのが、主人公の10歳のエア。
高圧的なパパ(神様)に反発して、パパの寝ているすきにパソコンを操作し、世界中の人々に余命を知らせるメールを送信します。

そしてエアは、お兄さんのキリストからアドバイスを得て、新しい新約聖書を作るために人間界へ飛び出しました。

神様の住むアパートから人間界へは、ドラム式洗濯機でつながっています。
アパートの洗濯機の設定を「化繊洗い40度、脱水速度1200」にすると、人間界のコインランドリーへと進むことができ(良い子の皆さんは、お試しになりませんように注意!)、エアは生まれてはじめて人間界へ出て新しい出会いを繰り広げていくのです。

 

限られた命をどう生きるのか?

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画像出典元 映画.com『神様メール』 (C)2015 – Terra Incognita Films/Climax ilms/Apres le deluge/Juliette Films Caviar/ORANGE STUDIO/VOO et Be tv/RTBF/Wallimage

 

ところで皆さんは、何歳まで生きるか知りたいですか?
神様から「命はあと15年8ヶ月と32日」とメールが来たら、どんな気持ちになるでしょう?

余命を知らせるメールは、パパへの反抗心による10歳の女の子の衝動的な行動でしたが、神様の娘・エアには10歳なりにちゃんと目的もありました。
世界中の人々を運命から解放して、限られた命を精一杯、自由に生きてほしいと思って、一斉にメールを送ったのです。
エアは言います。
「恐れないで好きなことをやろうよ、罰はないのだから」。

私たちは、未来がずっと続くと信じて、先延ばししていることがたくさんあります。
また、勝手に未来を憂いて、貯蓄やアンチエイジングにいそしんでもいますよね。

しかし本当に大切なことは、不確定な未来ではなくて、今の自分が本当にやりたいことを、今からやろうとすることなのかも?と、エアの言葉に気づかされるのではないでしょうか。

 

原題は『新・新約聖書』。神様の娘による新しい新約聖書とは?

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画像出典元 映画.com『神様メール』 (C)2015 – Terra Incognita Films/Climax ilms/Apres le deluge/Juliette Films Caviar/ORANGE STUDIO/VOO et Be tv/RTBF/Wallimage

 

この『神様メール』の原題は、『Le tout nouveau testament(新・新約聖書)』。
横暴なパパではなく、優しいママ(女神)がご機嫌になれば、世界に大きな奇跡が起こせると考えて、ママのためにエアは新しい新約聖書を作りだそうと旅にでます。

その中で彼女が出会うのは、余命を知って人生を見直そうと思いつつも、心の奥に寂しさや悲しみを抱えている人たちでした。

人の数だけ、人生の物語がありますが、10歳のエアは彼らにそっと寄り添います。
彼女が繰り出す小さな奇跡は、包容力と純粋さにあふれていました。

 

 

優しく美しい音楽にあふれた映画

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画像出典元 映画.com  (C)2015 – Terra Incognita Films/Climax ilms/Apres le deluge/Juliette Films Caviar/ORANGE STUDIO/VOO et Be tv/RTBF/Wallimage

 

10歳のエアは、パソコンがないと何もできないパパ(神様)と違って、小さな奇跡を起こすことができます。
その1つが、人々のもつ「心の音楽」を聴き取れるということ。
彼女のこの素敵な能力のおかげで、映画が美しい音楽いっぱいのキラキラとした物語となりました。

エアによると、私たちは、心の中にそれぞれ異なった音楽が流れているそうです。
彼女は、悩みや悲しみをもつ人たちの胸にそっと耳をあてて、即座に彼らの「心の音楽」を伝えます。

「あなたの音楽を知りたい?ヘンデルよ。美しいわ」
「あなたの音楽はパーセルの『孤独』。あなたのようなすてきな声のための曲。声でお金が稼げるわよ」

なんて素晴らしい能力なんでしょう!
私たちも、エアに心の音楽を教えてもらいたくなってきますよね。

もしかしたら、エアはすぐ近くに、私たちの心の中にいるのかもしれません。
私たちは、神様メールで寿命を知らなくても、直接エアと出会わなくても、自分自身の意識を少しだけ心の中に向けると、自分の「心の音楽」が聴こえてくるかもしれないのです。

世界中の人々の心に、それぞれ美しいが音楽が流れていることを想像すると、世界は、音楽と愛で満ちあふれているように感じられます。
「心の音楽」を聴くために心の平穏を保つことこそ、平和そのものと言えるのではないでしょうか?

 

人生は奇跡の連続なのかもしれない

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画像出典元 映画.com『神様メール』 (C)2015 – Terra Incognita Films/Climax ilms/Apres le deluge/Juliette Films Caviar/ORANGE STUDIO/VOO et Be tv/RTBF/Wallimage

 

映画のラストは、小さな奇跡が重なって大きな奇跡が起こり、愛いっぱいの大団円を迎えます。
たくさん笑って、優しい気持ちになって、そして限られた時間を精一杯生きようと思えてくる、素敵な映画です。

さあ、10歳のエアの出会いが奏でる「新・新約聖書」、皆さんも奇跡を体験してみてください。

ちなみに、エアが人間界で出会う個性的な6人の中には、ゴリラに恋する人妻として名女優・カトリーヌ・ドヌーヴが登場しているのも、映画ファンとしては嬉しい奇跡です。

皆さん、映画で素晴らしい人生を!

 

【映画情報】
 『神様メール』(原題『Le tout nouveau testament』)
 監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル
 出演:ピリ・グロワーヌ ブノワ・ポールヴールド
 製作国:ベルギー・フランス・ルクセンブルク(2015年)
 公開:日本(2016年5月27日〜全国で公開中)
 時間:115分
 オフシャルサイト:http://kamisama.asmik-ace.co.jp/sp/index.html


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