ハンガリーの不動産探しで役立つ3つのポイント



ハンガリーでは9月から新年度が始まります。
新生活スタート前の夏休みを利用して、7月・8月に不動産を探す方も多いんです。

待ちに待った新居での新生活 !! のはずが、ふたを開けてみるとトラブルだらけなんてことがしばしば。
ハンガリーだけでなく、異国の地での不動産探しは、十分な注意が必要なんです。
今回は、筆者が経験して学んだ教訓や友人に起こった問題を赤裸々に大公開!!
ハンガリーでのお部屋選びに役立つ情報をフィノマガジン読者の皆様にお届けします。


POINT 1 : お部屋探しは一人でしないで!!

©flickr contracts

flickr title : Contracts

日本でも家を借りるときには、必ず契約書には目を通しますよね。
契約書に注意を払うのは普通のことだと思われるかもしれませんが、ハンガリーでお部屋を借りた後、この契約書不備を巡ってよくトラブルが起こるんです。

日本人にとって英語でもないハンガリー語の国で、物件を探すのは至難の業。
日本語が通じる不動産会社を探そうにもなかなか見つからないのが現状です。

では、どうやってトラブルを未然に防げば良いのでしょうか。

まず、第一の条件は、ハンガリーで知名度が高い不動産会社を通して物件を探すことです。
特に、ホームページ上で英語表記がある会社をおすすめ。
英語表記がある大手の不動産会社には、英語を話せるスタッフがいます。

しかし、不動産会社を通すと希望の物件を探した報酬として支払う仲介手数料がかかるため、確実に物件探しにかかる費用はアップします。
それでも筆者がお勧めする理由は、個人で契約を結ぶより安全だからです。

ハンガリーで知名度が高い不動産会社を通すメリットは、英語が通じるということだけではなく、外国人に物件を貸すことに慣れているという点です。
ハンガリー語も英語もダメ!!という方は、ハンガリー語もしくは英語を話せるご友人、パートナー、通訳者に同行してもらうようにしてください。
言語がわかる方でも誰かと一緒にお部屋探しをされる方がよいでしょう。

また、不動産会社には、専属の弁護士がいます。
例えば、ハンガリーで不動産を購入する場合は、必ずと言っていいほど、不動産会社もしくは自身で雇った弁護士を契約時に同席させます。
そのため、不動産に関する契約書の内容は、基本的に弁護士が中立的な立場で作成。
注意深く契約書を読むことはお忘れなく。

弁護士なんて大袈裟なと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんね。
では、外国人がハンガリーで不動産会社を通さず、個人で部屋を借りてトラブルになった例をいくつかご紹介します。


トラブルその1:ある日突然、部屋が売りに出されていた…

©flickr ImageManHunter title: Living Room

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「知り合いの知り合い」が貸す安い部屋を見つけ、個人で契約を結んだ筆者の友人A。
客観的にみると「知り合いの知り合い」は、知らない人なのですが、知人の紹介となるとどこか安心してしまいがちですよね。

ブダペストの中心の便利な場所で家賃も安く、掘り出し物を見つけたと友人Aは喜んでいたのです。
そんな新居での生活は順調そうに見えたある日、家主から突然電話がかかってきたのだそう。

「これからこの家は別の人に貸すので、早く出ていってください。」

家主にこう告げられたと話す友人A。
家賃の滞納もない友人Aは、まだ契約期間内だと大激怒して、家主と電話口で口論になりました。

最終的に「この家は私 ( 家主 ) の所有物と契約書にも書いてある」と強く言われ、仕方なく転居先を急いで探すことに。

個人で契約したために、契約書は結局、家主に都合がいいものとなっていたんです。
言語の壁もあり、確認が不十分だったと反省していた友人A。
何とか次の部屋を見つけたものの、残念な結果となってしまいました。


トラブルその2:敷金は返還されない!?

©flickr money

©flickr 401(K) 2012 title: Money

家賃の滞納や引っ越す際に修理が必要となった場合、保険のような役割として賃借人に支払う敷金。
この敷金にあたるものがハンガリーにもあります。

この敷金、部屋をきちんと使っていれば転居時に返還されるはずですよね。
筆者が大学卒業後、一人暮らしのアパートから引っ越す際も破損部分がないかを点検する方が来て、返還されたのを覚えています。

日本でもこの敷金に関するトラブルはよくある話なのですが、これがハンガリーで起こると大変。
言語も違うので、交渉するにも通訳者を介さなければならない事態になったり…
敷金を取り戻すために、必要以上の出費や労力を使ってしまうことになりかねません。

ハンガリーでは、不動産会社の仕事が雑なことが多々。
家主も前の住人が破損したものを修理せず、そのまま賃貸に出すことがよくあります。

筆者の友人Bが転居前、部屋の一部が破損しているという理由で、家主が敷金の返還を拒みトラブルに。
賢い友人Bは、以前の状態を写真に残していたので、結局、敷金を返還させることに成功しました。
引っ越す前に、部屋の破損部分をご自身で必ず確認し、写真を撮っておくようにしましょう。


トラブルその3:お湯は一日どれぐらい使えるのか?

©flickr bathtub

©flickr Peter Miller title: Bathtub

日本人にとって、海外生活で恋しくなるものといえば “ お風呂 ” 。
ハンガリーは温泉文化が根づいているので、湯船付きアパートが比較的多いのですが、ここで問題なのがお湯なんです。

もちろんハンガリーにもお湯はあります。
問題なのは、お湯の量。

リフォームされて最新の給湯器が設置されているアパートもあれば、1日朝晩2回だけ温めお湯をつくる古いボイラーも残っています。
筆者の自宅は、後者のタイプで、水回りのトラブルが頻発。

例えば、自宅のシャワーで使えるお湯は80リットルで、約2-3 人分。
しかし誰かがシャワーを長く使うと次の人は生温いお湯なんてことも。
さらには、湯船にお湯をはるとその日はもうお湯がない、なんてこともしばしば。

お風呂文化で生きてきた日本人にとっては、重要な問題です。
お部屋選びの際は、必ずお風呂場へ行き、水回りの状態を事前に確かめてくださいね。


POINT 2 : アパートの管理人がどこに住んでいるか確かめよう!!

©2016FinoMagazin

©2016FinoMagazin

次に大切なのが、アパート全体の管理人さんがどこにお住まいかということ。
どうして管理人さんの所在が重要なのでしょうか。

2015年11月6日掲載「ガイドブックには載らないブダペストの歩き方」で、ハンガリーのアパート事情をご紹介しました。
ハンガリーの一般的なアパートでは、部屋ごとに持ち主が違うというのが通常です。
日本のようにアパートやマンション一棟を所有している大家さんがいるわけではないんです。

そのため、ハンガリーではアパート全体を管理する代表者がいるのですが、この代表者はいくつかのアパートの管理を兼任していたり、そのアパートから離れた場所に住んでいることもあります。

アパート内でトラブルが起こった時に、助っ人となってくれるはずの管理人さんが遠くに住んでいると、問題解決にかなりの時間がかかってしまいます。
お部屋選びの際は、管理人さんがそのアパート内もしくは近くに住んでいるのかを確認し、連絡先を控えておくとよいでしょう。


POINT 3 : 共益費のチェックは怠らず!!

©flickr MIKI Yoshihito title: My wife - Houndstooth check.

©flickr MIKI Yoshihito title: My wife – Houndstooth check.

契約書の中で注意しておかなければならないのは、共益費がおいくらかということ。
各々のアパートには、Közösköltség ( クズシュクルトゥシェーグ )というものが存在します。
こちらは、日本でいうところのアパートやマンションの共益費+管理費に当たります。

クズシュクルトゥシェーグには、ごみ処理代や掃除代、共同で使う水道代等が含まれ、管理人に毎月支払う料金です。
前の住人が、クズシュクルトゥシェーグを滞納し、その部屋にローンという形で残っていることもあるので、注意が必要になります。

ここまでは日本と同じなのですが、ハンガリーあるあるのトラブルは、修繕積立費が後から加算されるという問題。
ハンガリーの首都ブダペストにあるアパートは、「外壁はボロボロ!でも中はキレイ!」ということがよくあります。

外壁工事がまだ進んでいないアパートでは、修繕積立費が別途で徴収されることがあり、特に家賃が安い物件は、アパート全体の修理が追い付いていないことも多いんです。
家賃が安いから借りたのに、賃貸後、予想外の出費が発生してしまったという事態にもなりかねません。

そういったトラブルを防ぐためにも修繕積立費が Közösköltség  ( クズシュクルトゥシェーグ ) に含まれているのか、それとも別途で支払いなのか確認するようにしてくださいね。
ブダペストでお部屋をお探しの際は、ご自身のお部屋だけでなくアパート全体の外壁や内装もチェックするのをお忘れなく!

【お役立ちサイト】
 2015年6月29日掲載「INGATLAN-ハンガリーのアパート賃貸・売買事情
▽英語表記有 知名度の高い不動産会社ホームページ
 DUNA HOUSE https://dh.hu/en
 Otthon Cetnrum http://www.property.hu/
 TECNOCASA http://www.tecnocasa.hu/en
ホームページ上で物件を探すことができます。

今回は、失敗しないハンガリーでの不動産探しで役立つ3つのポイントをお届けしましたが、いかがでしたか?
フィノマガジンでは、引き続き、ハンガリーでの暮らしに役立つ情報を発信していきますので、お楽しみに♪

取材・文 / 武田友里 ( Takeda Yuri )


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この記事は2016年当時のフィノマガジンライターが書きました。

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