独断と偏見で選ぶブダペスト味の逸品 列車で行く一押しグルメスポット編


ヨーロッパの隠れた美食の街、ハンガリーの首都ブダペスト。
街の中心には「美味しい」を満喫できるお立ち寄りスポットがいっぱい!
しかし、観光産業が盛んなブダペストのレストランやカフェは観光客ばかり、なんてことがしばしばあります。
せっかくハンガリーまで来たのだから、落ち着いたローカルなお店へ行きたいんだけどな … という読者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そんなフィノマガジン読者の皆様をハンガリーならではの味を楽しめる最新グルメ&お出かけスポットにご案内します♪


ご当地グルメスポット探訪の旅へ Let’s GO!

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©2016FinoMagazin HÉV (ヘーヴ) 電車 ( H5 番線 )

地元の口コミ情報で仕入れた最新グルメスポットを現地徹底調査してまいりました!
そこは、ブダペストの中心地からちょっと離れた閑静な住宅街の中にある隠れスポットということで、まず向かった先は、ブダペストのシンボルの一つ、Margit híd ( マルギット橋 )
その橋台にある駅 Margit híd budai hídfő ( マルギット・ヒード・ブダイ・ヒードゥフー ) ※1 から、近郊の街センテンドレ方面へ向かうHÉV (ヘーヴ) 電車 ( H5 番線) に乗車します。

※1 ハンガリー語豆知識
Margit ( マルギット ) … 13 世紀のハンガリー王ベーラ 4 世の娘の名。ドナウ川に浮かぶマルギット島は彼女の名前に由来しており、その島にかかる橋にマルギットの名がつけられたそうです。
Híd ( ヒード ) … 橋
Budai ( ブダイ ) … “ ブダの ” という形容詞で、ドナウ川を挟んだ西岸側を Buda ( ブダ ) と呼びます。
Hídfő ( ヒードゥフー ) … 橋台

HÉV (ヘーヴ) とは、Helyiérdekű Vasút( 日本語訳:郊外電車 )の略名。
上写真のように外観は丸みを帯びていて、緑ベースに白いラインが入ったレトロな可愛い電車です。
筆者が乗車したのは 1970 年代に導入されたもの ( MX/A 系 ) で、約 40 年ほど前からブダペストと郊外を結び続けている列車。

かなりの年代物なので、乗り心地は快適!とは言えませんが …
ガタンゴトンと揺れる車両に硬めの椅子、窓の隙間から静かに流れる風は味があり、列車旅の気分を盛り上げてくれますよ。

そして電車に揺られること20分。
到着したのは、Aquincum (アクインクム) という駅
下車する方はそれほど多くはない駅ですが、実はここ、かつては非常に栄えたハンガリーの歴史上で重要な地域なんです。


歴史的遺産に出会えるアクインクム

©flickr Kevin Hoogheem title: Aquincum

©flickr Kevin Hoogheem title: Aquincum

この駅周辺は、ローマ帝国の時代における豊かな一地域、パンノニアの首府があったことで有名な地。
ブダペスト最大の広場 ( Hősök tere: 英雄広場 ) にある建国 1000 年記念碑の前には、当時の指導者とされる首長 Árpád ( アールパード )を真ん中に各部族の長が並んでいます。
現在もローマ軍の円形劇場(コロセウム)や神殿、住居の跡等、様々な民族が接触しあったこの時代の面影が残されています。

訪れる人は多くないのが残念ですが、世界史がお好きな方にはわくわく感満載の場所ですよ。
アクインクムの見所についてもう少しお伝えしたいところではありますが、「うまいもんがある!」と聞くとどこへでも飛んでいく自称グルメ記者は「花より団子」なので、今回はお目当てのグルメスポットを目指すことに。

アクインクムで下車したあと 106 番バスに乗り継ぎやってきたのは、ブダペストのブダ側 ※2 にある閑静な住宅街。
こんなところに本当にグルメスポットがあるのだろうか … といささか不安になってきたころで最寄り駅に到着しました。
駅を降りると目の前に小さなお店が立ち並ぶ一角を発見!

※2 地元では東岸側のブダ地区は高級、西岸側のペスト地区は下町というイメージで認識されています。川を挟んで雰囲気が変化するのは、ブダペストの魅力の一つですね。

ブダペストの閑静な隠れグルメスポット

©2016FinoMagazin

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そこは、ダウンタウンとは違った落ち着いた場所。
冬なのでテラス席には人の姿がありませんが、一歩店内に入るとどのお店にも地元の方がいるんです。
散策中の筆者にも遠慮なく見て行っていいよという対応で、店員さんは笑顔で親切な接客。
賑やかな下町側に住んでいる筆者は、これがブダ側の気品なのかとちょっぴり感心しました。

ではさっそくお言葉に甘えて、気になるお店を一通り見て回ることに。

ハンガリーだけでなく世界各国の選りすぐりワインをリーズナブルなお値段でゲットできるワイン専門店
香ばしいかおりが漂ってくるパン屋さんでは、ワインに合いそうなおしゃれなヨーロッパ惣菜がずらり。
自慢のお肉を使った肉料理を堪能できるカフェレストランでは、家族連れに嬉しいお子様バーガーメニューも並んでいます。

さらに、現地の日本人在住者には嬉しい地元で定評のあるシーフードレストランもあります。
こちらでは、地中海から取り寄せた新鮮な海の幸からお好きなものを選ぶと、その場でイタリア人シェフが調理してくれるそうですよ。

ハンガリーにある魚料理は基本的に淡水魚なので味は淡泊。
決して旨い!とは言えないのが正直なところ。
日本にいた当時に毎日シーフードを食べていたわけではありませんが、海の無い異国の地での生活では魚をいただく機会はそう頻繁になく、海の味が恋しくなります。
そのため、海の幸を食べられるお店や魚屋さんの存在は、ハンガリー在住日本人にとって貴重なんです。

☆ブダペストの魚屋情報☆
 2016年4月26日掲載「和の食材探しに役立つ、ブダペスト暮らしガイド」
 2016年10月11日掲載「地元の人で賑わうブダペスト市場巡り

昔ながらの味を楽しめるハンガリアン・フード

©2016FinoMagazin

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こちらのグルメスポット Nánási Udvar ( ナーナーシ ウドヴァル ) には、美味しいシーフードが食べられるお店の隣にハンガリーの伝統を受け継ぐレストランGombro’c (ゴンブロツ) があります。
店名の由来となっているのが、gombóc (ゴンボーツ)というハンガリーの伝統料理です。

ゴンボーツのベースとなる材料は「じゃがいも、卵、小麦粉、塩」といたってシンプル。
茹であがったじゃがいもの皮を熱いうちに剥いて潰し、塩を加えて生地を作ります。
その中に卵を割り入れ、小麦粉をまぶし耳たぶぐらいの柔らかさになるようにこね、麺棒でその生地を伸ばします 。

外側となる生地が完成すれば、次は中にいれる具!
昔ながらの味はなんといっても Szilva ( シルバ:梅 ) です。

フレッシュな梅から種を取り出し、砂糖とシナモンをかけたものを先ほどの生地で包みます。
ニョッキを作る要領で、3-4 分熱湯で茹で、ゴンボーツが浮いてくれば OK のサインです。
最後に、フライパンでカリッと炒めたパン粉をまぶせば、スイーツゴンボーツの出来上がり!

梅とならんでカッテージチーズも人気の具材です。
定番メニューに加え、上写真のようなハンバーグ入りなどアレンジの種類は豊富。
スイーツだけでなくおかずとしてもいただけるハンガリーの伝統料理なんですよ。


クラシックな味を現代風に楽しもう♪

©2016FinoMagazin メニュー:Hógolyó

©2016FinoMagazin メニュー:Hógolyó

ゴンブロツには、定番の味以外にもオリジナルなアレンジを加えたスイーツゴンボーツをいただけます。
筆者がいただいたゴンボーツ ( 上写真 ) は、素朴でほどよい甘さの生地にお店オリジナルのブレンドチョコと酸味のきいた苺ジャムが相性抜群の逸品。
新しい味なのに、どこか懐かしさを感じられる「伝統と今」を融合させた最新グルメです。

Brother ( 兄弟 ) のように仲良し同級生 2 人組が、「いつか一緒に働きたい」という夢を母国の食文化 gombóc (ゴンボーツ)に乗せてできた小さなレストラン Gombro’c ( ゴンブロツ )
アットホームな雰囲気の中で作られる料理は、また食べに来たいなという気持ちにさせるブダペスト味の逸品でした♪


車もOK!子連れもOK!現地在住ファミリーに嬉しい情報

©2016FinoMagazin

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こちらのグルメスポット Nánási Udvar ( ナーナーシ ウドヴァル ) は、駐車スペースも充実していますので、車でお越しの場合も大丈夫。
さらに食事だけではなくて、子どものスポーツ施設 ( G2S SÍISKOLA: G2S スキー学校 ) もあるんですよ。
習い事として通っている地元の子どもたちもいますが、1 日だけ参加するということもできます 。

必要な道具はその場でレンタルできますし、陸上スキーなので年中を通してご利用いただけます。
次の休みはどこへ連れて行こうか … とお悩みのハンガリーで頑張るお父さん!お母さん!必見のお出かけスポットです。

グルメスポット:Nánási udvar
場所:ブダペスト 3 区
最寄り駅:106番バス Nánási út 駅
営業時間:11:00頃~21:00頃まで ( お店や施設によって異なります ) 
スキー学校問い合せ:(電話)+36 70 6989 696 / (メール) gyereksi@gmail.com

今回は、列車で行くブダペストの隠れたグルメ&お出かけスポットを紹介しましたが、いかがでしたか?
フィノマガジンでは引き続き、ハンガリーでの滞在がより楽しくなる、美味しい話題をお届けしていきますのでお楽しみに♪


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大阪生まれの大阪育ち。神戸大学で人間行動学を専攻。中学校・高等学校1種免許(保健体育)、小学校専修免許状を所持し、子どものスポーツ教育に従事。その後、ハンガリーへ渡りブダペスト メトロポリタン大学大学院でメディアコミュニケーション学を学ぶ。現在もブダペスト在住。FinoMagazinライターの傍ら、ロケーションコーディネーター、ウエディングフォトプランナーとしても活動中。ハンガリー情報はお任せあれ。英語、ドイツ語もOK!! 日本拳法で全国制覇の経験もあり、心身の強さには自信アリ。知力・体力を磨いて、世界の現場から日本の教育にアイデアを届けることをモットーに、様々な分野で執筆に励む。

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