温泉の季節♪源泉かけ流し、そのパワーと魅力



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露天風呂でゆっくり

すっかり冬の寒さが身にこたえる季節になりましたね。
フィノマガジンの読者の皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
冬になると身体が縮こまり硬直してしまいがち。
血流も悪くなり身体が冷えて、さまざまな体調不良の原因に繋がります。
そんなときには、ゆっくり温泉につかって日頃の疲れを癒し、身体をいたわってあげたいですよね。
今回は温泉の中でもパワーのある日本の源泉かけ流し100%についてご紹介します。

読者の皆さまもフィノマガジンでご紹介しているので、ご存知の方も多いと思いますが日本とハンガリーの共通点と言えば温泉大国。
基本日本は全裸で、ハンガリーは水着。
日本でも水着を着用し家族やカップルで一緒に楽しめる温泉プールもありますが、世界には全裸で入浴する国と水着で入浴する国と様々で、国によって入浴の仕方が違うのは興味深いものです。

ハンガリーの温泉については「世界の珍イベントIN BUDAPEST!その名はSPARTY!!」、「世界中の温泉ファンに愛されるヘーヴィーズ湖の魅力」、「発見!ハンガリーと日本の意外な共通点とは!?」も合わせて読んでくださいね。


源泉かけ流しって?

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お猿さんも温泉に浸かって気持ちいい♪

日本源泉かけ流し温泉協会によると、源泉とは

1.温泉法で定められた温泉であること。
2.所有する自家源泉、または共同源泉からの引き湯を使用していること。
かけ流しとは、

1.新しい湯を常に浴槽に注いでいること。
2.注がれた分だけの湯が浴槽の外にあふれていること。
3.あふれた湯は決して浴槽に戻さないこと。
4.湯量の不足を補うために、浴槽内で循環ろ過させないこと。
とあります。

※「日本源泉かけ流し温泉協会
温泉法で定めた温泉とは、簡単に言うと
1.水温が25℃以上。
2.25℃未満のものは、冷泉または鉱泉と呼ぶ。
3.法律で規定されている19種類ある成分のうち、1つ以上のものを含んでいる。

実は水温が25℃以上あれば、成分が含んでいなくても温泉なんです。
また成分が入っていれば、たとえ温度が低くても温泉と言えるので、入浴するときは、源泉温度、どんな成分が入っているかしっかり確認してくださいね。

日本にも至る所に温泉施設がありますが、実は源泉かけ流し100%の施設は案外少ないんですよ。
源泉温度が高く熱くて加水をしないと入れない、逆に源泉温度が低くて加温しないと入れなかったり、湧き出る湯量が少なく、お湯を循環ろ過させ塩素消毒をしているところも多いのです。
そうなると源泉の成分が薄まってしまいます。

施設には加水、加温、循環装置の使用、入浴剤添加、消毒処理の有無、その理由の掲示が必要になったので、源泉かけ流し100%かどうかわかりやすくなりました。
筆者はなぜか塩素消毒してある温泉施設に入ると(プールも)、肌が真っ赤になり痒くなってしまうので、こういった掲示表があると施設を選ぶのにとても助かります。


非火山性温泉と火山性温泉、9つの泉質

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贅沢に溢れる源泉掛け流し。

ハンガリーの温泉はほとんどが非火山性温泉、日本は、その逆で多くが火山性の温泉です。
もちろん有馬、南紀勝浦、道後温泉などの非火山性の温泉もあります。

火山性温泉は、地下にある高温の「マグマだまり」が、地下深く浸透した雨水や雪解け水等の地下水を温め、そこに火山ガスや様々な含有成分が溶け込み、断層などの割れ目から地上に自然湧出、もしくは人工的に掘削し汲み上げたもの。

非火山性温泉は深層地下水型と化石海水型に分かれ、深層地下水型は地熱で温められた地下水が自噴、もしくは汲み上げたもの。
化石海水型は大昔に地殻変動などで海水が地中に閉じこめられ、化石海水となって高温の岩石や地熱で温められものです。

泉質は、酸性泉、二酸化炭素泉、放射能泉、硫酸塩泉、含鉄泉、炭酸水素塩泉、単純温泉、塩化物泉、硫黄泉と9種類。
それぞれの効能と禁忌症があります。

源泉だからこそ、パワーもすごいし効果を実感することができるのですが、それぞれの泉質に合わせた入浴方法があるんです。
また悪性腫瘍や貧血、心臓病、高血圧、動脈硬化症、妊娠初期など、身体にとってマイナスな影響が出てしまう可能性もあるので、湯治する場合は医師に相談して入浴することをおススメします。


pH値って?

温泉施設にある成分表を見てみると、pHの数値が記載されていますが、皆さまはこちらをチェックされていますか?
この数値はpH7の中性を基準として、数値が小さいと酸性で、大きいとアルカリ性を示しています。
酸性の温泉は殺菌作用が強く、石鹸を使って身体を洗わなくてもよいほど。

チリチリと肌に刺激が強く、長湯は皮膚にとって良い菌まで死滅させることになるので、あまりおススメできません。
また肌の弱い方は注意が必要です。
温泉効果を持続させるため、あがり湯はかけないほうが良いとよく聞きますが、酸性泉、硫黄泉の場合はあがり湯をかけます。


温泉地によって異なる、さまざまな入浴法

源泉が楽しめる代表的な温泉処と言えば草津温泉。
そして草津温泉と言えば、有名なのが「湯もみ」ですよね。
この湯もみは、明治時代から始まった草津伝統の「時間湯」という入浴法で行われるものなんです。

草津温泉の源泉は高温。
しかし加水をしてしまうと成分が薄まるので、皆さまも一度は聞いたことのある「草津良いとこ一度はおいで~」と唄(ゆもみ唄)を歌いながら長い板(湯もみ板)を使って湯もみをし、人が入れる48℃くらいまで温度を下げるのです。

この湯もみは入浴前の準備運動もかね、また湯もみで湯気が立ち、それを吸い込むことで治療効果も得られるんですよ。
次に、のぼせや貧血を防ぐため、頭から湯をかぶり、その後に「湯長」と呼ばれる人の号令で、参加者全員で一斉に3分湯に浸かります。

この湯長がいるおかげで、正しい時間湯の入浴ができ、さまざまな効果が得られるのです。
湯から上がると、信じられないくらいたくさんの汗をかくそうですよ。


源泉かけ流し100%の魅力

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長く湯に浸かるときには、必ずこまめな水分補給を。

源泉かけ流しの魅力①汗のかきかたが違う!
同じ温度でも、源泉の温泉と自宅のお風呂では汗のかきかたが違います。
ぬる湯で半身浴やエプソムソルトで汗をかくことはできるのですが、代謝が悪くなっていると汗をかけない体質になってしまって、なかなか思うようにはかけません。
そんなときは温泉を試してみてはいかがでしょうか。

温泉に浸かるとじわっと額に汗をかき、サラサラとした良い汗が流れて、運動をした後のようにさっぱりとした爽快感が。
ですが、さまざまな人が入る温泉なので、他人の汗がちょっと気になるところ。
だからこそ、新しい湯を常に浴槽に注いでいる源泉かけ流しなんです。

源泉かけ流しの魅力②美肌になれる!
各地の温泉では、「美人の湯」としてPRしている施設は多いですよね。
温泉は美肌効果、保湿効果も期待ができることは、皆さまもご存知の通り。
中でも、保湿効果のある塩化物泉、肌に潤いを与えてくれる硫黄塩泉、皮膚の余分な角質を取り肌がしっとり・なめらかになる炭酸水素塩泉です。

源泉かけ流しの魅力③温泉を飲む!
施設によっては、温泉そのものが飲めるところもあります。
(必ず飲泉専用と書かれています。)
その効能には美肌、整腸作用・便秘改善、高血圧改善、免疫アップなどありますが、何よりも美味しい!

筆者が足しげく通う箱根某所の温泉施設の温泉水が、超がつくほどとても柔らかく入浴で立ち寄ったときは必ず飲んでいます。
ペットボトルに入れて持ち帰ることもできるので、その温泉水でコーヒーを入れて飲むことも。

あまり質がよくない、普段の水では尖がった味のコーヒーでも、この温泉水で飲めばまろやかに。
白湯にして飲んでも本当に美味しくて、身体に染みわたっていくような感覚がします。
温泉水が飲める施設に行ったなら、ぜひお試しください。
くれぐれも湯船へ注がれているお湯から、直接飲まないようにしてくださいね。
特に循環濾過している施設は飲めません。


温泉に入るときの注意点

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美肌効果のある塩化物泉、硫黄塩泉、炭酸水素塩泉

どんなに効き目のある温泉に入っても、かえって逆効果になってしまう入り方があります。

1.飲酒後の入浴は脱水症状になる可能性があるので、とても危険!
あまり酒は飲みすぎないように。

2.そしてお酒を飲んでも飲まなくても、こまめに水分補給を。

3.冷えた身体でいきなり湯船に浸かると、急激に血圧が上昇してしまいます。
必ず心臓から遠いところから、かけ湯を十分に。

4.泉質、pH値によって、入浴方法、注意点が若干異なります。
それぞれの温泉施設や観光協会のサイトなどに詳しい情報が掲載されているので、行かれる前にチェックを!

5.体質や体調によって、肌に刺激が強く出てしまうことも。
まずは、含有成分の量が少なく刺激が少ない単純温泉で。
徐々にご自身に合った泉質や施設を見つけてくださいね。


自宅でも源泉温泉を楽しめる!?

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自宅で温泉を楽しむときは、注意書きをよく読んで。

オンラインショッピングで手軽に湯の花が購入できるので、自宅でも温泉が楽しめます。
温泉旅行に行きたくても行けないときには、自宅で現地同様の温泉が楽しめるなんて嬉しいですよね。
ただし注意しなくてはならないのが、硫黄成分が入った湯の花等は風呂釜の金属部分を痛めてしまうので、「追い炊き機能」では使用できないと表示されています。

また残り湯でお洗濯などもできないようです。
「追い炊き機能」のついたお風呂で長湯する場合は、あらかじめ温度を少し高くしたり、途中で熱いお湯のたし湯をするなど、追い炊き機能を使用しない工夫が必要。

家族全員入った後は、最後の人が必ずお湯を抜いて金属部分や浴槽はよく洗い流しましょう。
自宅で湯の花を使用する場合は、注意書きをよく読んで入浴してくださいね。


各地に名湯が多く、豊富な温泉資源に恵まれている日本の温泉。
9種類の泉質をいろいろ巡るのもまた楽しみのひとつ。
加水、加温、循環濾過、、塩素消毒がなく、湯量が豊富で自噴泉の温泉は本当に限られています。
実は源泉かけ流し100%は贅沢な温泉なんですね。
施設も、入浴料がとても安くて泉質の良い共同浴場から、1日〇組限定の露天風呂付き高級旅館・ホテルまで、多種多様な温泉施設・サービスがあるので、ぜひいろいろと巡って源泉パワーでこの冬を元気に乗り切ってください。

引き続き、フィノマガジンでは日本の歴史、文化を中心にFinom(フィノム、心地よい)をお届けします♪


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神奈川在住、子供なしです。主人とうさぎと一緒に暮らしています。最近やたらと健康食にこだわりが。 10年かけて少しずつ太って気がついたときには・・・・。ファスティング・断食で10数キロ減量に成功。 なぜか日本に目覚め、日本文化、日本語、日本食を独学で勉強中です。

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