ハンガリー人こけし作家の邸宅に学ぶ、アジアンモダンなルームレイアウト


遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

このお正月はいかがお過ごしでしたか?
2017年も皆様にとって良き1年となりますように。

そして、フィノマガジンを変わらずご愛読いただければ幸いです。


1月9日、日本では新成人となられた方々が艶やかな振袖に身をつつみ、さぞ街が華やいだことでしょう。

さて、フィノマガジン年始めの記事はインテリア・コラムです。ハンガリー人アーティストの邸宅に学ぶ、こだわりのインテリアについて特集します。

昨年秋、筆者はブダペスト市内に暮らす、あるハンガリー女性の素敵な邸宅と、その向いにあるアトリエへとお邪魔し、美しく洗練されたインテリアを拝見させていただきました。
その方は昨年、宮城県で開催された第58回全日本こけしコンクールで経済産業大臣賞に輝き、外国人初受賞を果たした“トート・ヴァーシャールヘイ・レーカ”さんです。

 


ハンガリー人こけし作家レーカさんの、美しい邸宅とアトリエへ

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photo by©FinoMagazin /第58回全日本こけしコンクールで外国人として初の受賞を果たした、トート・ヴァーシャールヘイ・レーカさん。

写真は、その時に授与された賞状と、自身のこけし作品とともに。

レーカさんはコンペティションや展示会、講演会などで来日されることが多く、最近では11月に群馬県渋川市主催のこけしイベントで講演会を行われたとのこと。

レーカさんについて、フィノマガジンを一昨年からご愛読頂いている皆様なら、きっと見覚えがおありですよね。
実はレーカさん、以前もフィノマガジンのインテリア取材にご登場いただいたことがあるんです。

その時の記事はコチラをご覧ください。

オシャレすぎるハンガリーのお宅を大公開!

前回は主に動画で、ご自身の素敵な邸宅をご自身の言葉でご紹介してくださいました。

今回の取材では、インテリアのポイントとこだわりの収納術について、さらに詳しく2回にわたってお届けします。


壁も家具もホワイト一色、差し色で遊ぶインテリア

photo by ©FinoMagazin /レーカさん宅の玄関の様子

photo by ©FinoMagazin /レーカさん宅の玄関の様子

 

あふれる緑に囲まれた、白く瀟洒な邸宅。
表から見ると、彼女の邸宅はまるで小さな森の中に佇んでいるかのようです。

入り口となる正面門から玄関に入るまでの通路を、現在はリフォーム中とのことで工事業者の方々が作業をされていました。

大変ご多忙な日々にも関わらず、ご自宅とアトリエの取材撮影を快諾してくださったレーカさん。
元々、美術教師であり、インテリアデザイナーとして知られるレーカさんの邸宅は、 この国の人気雑誌でも度々、取り上げられています。

そんなご自宅は、地下1Fから2Fまでと3階建てで地下は駐車場と倉庫になっていました。

玄関のドアを開けると、室内はすべての壁がホワイト一色!
ドア付近には和柄の藍染めシートが飾られ、ホワイトを基調とした空間の中で差し色の「ネイビー」が美しく映える、洗練された空間でした。


1階は開放感あふれる1LDK、中華風の引き戸を間仕切りに

photo by ©FinoMagazin

photo by ©FinoMagazin

 

玄関をあがると、目の前にはしっとりとした木製の引き戸が。

レーカさん宅の1階部分は、玄関とLDKが一続きとなったルームレイアウト。
引き戸で上手に間仕切りしていて、ここにもインテリアのセンスを感じました。

中華風の引き戸にさりげなく寄り添うグリーンが何とも美しく、木肌を生かしたアジアン・シェルフもオシャレですよね。
引き戸を開けると、玄関同様ホワイトカラーがベースの、洗練された“LDK”が広がっています。

一階より先に、二階のお部屋から拝見させていただくことにしました。


曼荼羅や手づくりのブッダがオシャレなインテリアに

photo by ©FinoMagazin 寝室

 

レーカさんのご家族は、ご主人と小学校高学年の娘さん、幼稚園の娘さんの四人家族。
まず始めに、二階の一番奥にある寝室から案内していただきました。

寝室に入ると、壁には神秘的な曼荼羅の絵画や小さな仏像が飾られ、アジアンリゾートのようなインテリア!

先ほどのエントランスをご覧いただいてもお分かりのように、レーカさんはアジアンテイスト、とりわけ和のモチーフが大好きな方。
それもそのはず、彼女は日本の文部科学省が優秀な外国人を対象とした奨学金を得て、神戸大学に留学された経験を持つ才女であり、根っからの親日家だったのです。


淡い光に包まれて、心穏やかになれるインテリア

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photo by ©FinoMagazin 寝室の一角、壁の奥にあるのはウォークイン・クローゼット

 

お遍路参りの経験もあるほど、天台仏教の世界に魅せられている彼女。

寝室の壁に飾られた木製のボードをよくご覧いただくと、穏やかな表情が見えてきますよね。
これは彼女の心象風景に浮かんだ、ブッダ(仏陀)の姿なのだそうですよ。

その右側にある扉の奥は、一面クローゼットでした。


丸い引き戸に掛け軸、高級アジアン・リゾートを思わせる開放的な空間

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photo by ©FinoMagazin/二階の廊下部分もワンルームに思えるほど、アジアンモダンなインテリア

 

一階から二階に上がると天井がとても高く、この部分に一室作れてしまいそうなほど、広々とした廊下がありました。

写真奥にある部屋が、いまご紹介したご夫妻の寝室&クローゼット。
その手前には、琥珀色×漆黒と配色の妙が素晴らしいベトナム製シェルフと曼荼羅風の掛け軸があり、ここでもアジアン・テイストを効果的に取り入れていました。

階段を上がり終えるとすぐ目に止まったのは、蝶を象った取手が愛らしい丸くて大きな木製の引き戸です。

この引き戸の奥がレーカさんのアトリエ?と思いましたが、戸を開けると、

 

ランタンランプが可愛い!天井の高さを生かしたインテリア

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photo by ©FinoMagazin /ランタンランプがカワイイこども部屋

天井に吊るされた、ベトナムのランタン風ランプがとても素敵!
こちらは上のお嬢さんのこども部屋でした。

小学生高学年のお嬢さんは小さな頃からずっと乗馬に親しんでいて、お部屋の中には馬のぬいぐるみやミニチュアがたくさん!

 

スッキリ見えるコツは、“床の上に直接モノを置かない”こと

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photo by ©FinoMagazin /こまごまとしたぬいぐるみやミニチュアも上手にディスプレイ

 

二人の娘さんがいらして、衣類やおもちゃなどモノがとても多いはずなのに、どのお部屋も通路もスッキリ広々と見えるのは、床上に直接モノを置かないようにしているから。

それぞれの空間にマッチするシェルフやボックスを多用し、モノの居場所をきっちりと確保しているのが印象的でした。

 


優しい微笑みと彩りが美しい、レーカさんのこけし作品

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photo by ©FinoMagazin /一点一点、もちろん手づくりの、レーカさん作、表情が愛らしい彩り溢れるこけしアート

 

2階の廊下部分には、ベトナムのアオザイを着た、可愛らしいこけしがシェルフの上に飾られていました。
それらはすべて、こけし作家レーカさんが手がけたオリジナル・アートです。

美術講師、インテリアデザイナー、こけし作家、そして二人の娘さんの素敵なお母さん。

さまざまな顔を持ち、日々、多忙を極める方ですが、可愛らしい日本語も交えて真摯にお話してくださるレーカさんは、同性から見ても素晴らしい人柄の持ち主でした。

レーカさんの邸宅&アトリエ取材・後編は、目からウロコの収納術が満載のリビングルームを中心にご紹介したいと思います。
インテリアコラム、後編もどうぞお楽しみに!


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ブダペスト在住ワイン(とインテリア)コラムニスト。フィノマガジン主宰。ワインアドバイザー(Wine & Spirits Education Trust認定Higher Certificate)。現在はオーストリアのWSETでDiplomaコースに通い、MWの夢をいまだ捨てきれず勉強継続中。大手食品メーカー、ワインインポーターの社員として勤務後、広告業界へ。元博報堂グループ(広告代理店)コピーライター、ディレクター(AD & WEB)、プロモーション・プランナー。現在は出版社や雑誌社をはじめ、さまざまな媒体で執筆業を中心に活動。◎受賞歴: J-wave主催Webビジネス開業支援コンテスト特別賞受賞(企画書制作部門)◎メディア出演歴:湘南ビーチFM(ラジオ局)“ワインのお話”メインレギュラー(約2年)。2016年: amebaTV、abemaNews、ハンガリーのネイル製品ブランドMoyra(モイラ)の日本部門【Moyra Japan】代表。

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