ハンガリーで嫌われる!?日本人のNG行動&ビジネスにも役立つ現地マナー講座


2017 年がスタートして既に 2 週間が過ぎましたが、読者の皆様いかがお過ごしですか?
新年からハンガリーへ移住した方、旅行を予定している方がいらっしゃるかもしれませんね。
そんな皆様にうってつけ、現地滞在ですぐに役立つこの国のマナーについて、ハンガリー観光生活日本語情報ウェブメディア FinoMagazin ( フィノマガジン ) がご紹介していきます。

今回は、お友達や会社の仲間、パートナーのご家族との新年会で、ハンガリー人とうまくお付き合いしていく秘訣のお届けです♪
ご自身の生活や日本文化と比較してみると、ハンガリー人の面白さも見えてきますよ。


郷に入っては郷に従う、これが基本

©2017FinoMagazin / Photo by Takeda Yuri 【凍るドナウ川】 撮影日 2017年1月7日

©2017FinoMagazin / Photo by Takeda Yuri 【凍るドナウ川】 撮影日 2017年1月7日

日本に多種多様な礼儀作法があるように、海外にもその国にならではのマナーがあります。
海外旅行や赴任先での日常的な行動が、実は外国では NG だったりすることも。
知らず知らずのうちに、相手の誤解を生んでいたという結果になる事態もありえるのです。

外国の方々と良好な関係を築いていくには、「国によって物の見方や捉え方が違う」ということを念頭におき、その土地に合ったマナーを実践することが、一番大事な基本です。

郷に入れば郷に従う、という理屈はわかってはいても “ 郷を知る ” には時間がかかります。
慣れない環境だからこそ、周囲の人々のサポートは必要不可欠。
支えてくれる現地の方たちと上手にお付き合いしていきたいところですよね。

「じゃあ、ハンガリーのマナー本を読んでみよう!」と思っても、残念ながらそのような便利帳はあまりないのです … 。
しかし、初めての訪問やビジネスミーティングでの振る舞いは、第一印象を決める重要なポイント。

そこでフィノマガジンでは、現地在住ライターが失敗を積み重ねて学んできた現地マナーを読者の皆様限定で特集します!
ここでは、相手の自宅訪問やパーティーに招待されたとき、知っておくと良いハンガリーの基本ルールを学んでいきましょう。


訪問時は、多少遅れていくのがベスト

©flickr / Josh Meek title:Welcome

©flickr / Josh Meek title:Welcome

自宅訪問時のマナーとしては、日本と同様で「先方が準備中の可能性がある約束時間前の訪問は避ける」のが良いです。
日本では、5 分程度遅れていくのがベターだと言われていますよね。
ハンガリーでも時間感覚は日本と同じです。

ただし、30 分以内の遅刻もよくあること
もしご自身の自宅に友人や知り合いを招待した際に、相手が 30 分程度遅れてきても許してあげてくださいね。
また皆様が少々遅刻する分にも問題ありませんが、 30 分以上遅刻する場合は、先方に一報入れましょう

ビジネスの場合は、基本的に時間厳守が通常です。
日本の場合は約束の時間より早く現場に入りますが、ハンガリー人はオンタイムでやってきます。
現地でのミーティングや交渉がある場合は、遅れないようにしてくださいね。

その反面、荷物の宅配、出張サービス等は、時間指定があってないようなものだと心得ておく方がいいかもしれません。
仕事には時間厳守な国民性なのか疑問は残りますが、相手があまりにも遅れているときは、外国だから仕方ないと気長に待ちすぎずに連絡しましょうね。


番外編:タクシーを使って訪問先へ向かうときの意外なマナー

©flickr / Andras Csore title: Budapest nyugati arca - 5/9

©flickr / Andras Csore title: Budapest nyugati arca – 5/9

日本でタクシーを使う際、特にビジネスシーンでは、「運転席の後ろ」が上座、次いで「助手席の後ろ」、「後部座席中央」、「助手席」の順に下座となります。
ハンガリーにはここまで細かいルールはないのですが、一人でタクシーを利用する場合に知っておくと運転手さんに喜ばれることがあるのです。

それは、“ 後部座席ではなく「助手席」に座る ” ということ。
日本を含む他国では、運転手の安全・危険対策のために、運転席と後部座席の間に防犯仕切版を設けたりしています。
この国でタクシー強盗などの事件がゼロというわけではないのですが、一人でタクシーに乗車する場合は、助手席に座るのが一般常識なんです。
外国人は後部座席に座わるようですが、助手席に乗るとハンガリーでは喜んで迎えてくれますよ。

目的地に到着したら自分でドアを開け、降りたら閉めましょう
タクシーの運転手さん情報では、自動ドアに慣れている日本人は、ドアの開けっ放しが多いそうなので気を付けたいポイントです。

また、ひどい接客でない限り、運転手さんに支払いとは別に少しチップを渡します
どれぐらい渡せばいいの?というのが日本人のお悩みどころなのですが、ブダペスト市内の移動であれば 200-300 HUF※1 ( 約 80-120 円 ) ぐらいで大丈夫です。
走行距離が長い場合は、支払い額の 10 % を目安にチップを用意してください。

※1 HUF … ハンガリー現地通貨フォリント

初対面の相手には、お辞儀ではなく握手を

©flickr / Jason Hargrove title:Aveda Eco Fashion Week – Opening Gala Feb 2011 – Psst

©flickr / Jason Hargrove title:Aveda Eco Fashion Week – Opening Gala Feb 2011 – Psst

ハンガリーの日常的な挨拶は、左右の頬にキスをします。
恋人同士のようなキスをするのではなく、頬と頬を合わせながら “ チュッチュッ ” とするのです。

しかし、これは友達や親しい間柄での挨拶。
初対面の場合は、“ 握手 ” が基本です。
ビジネスに限らず、プライベートでも初めてお会いする方への挨拶は、“ 握手をして名乗る ” ことから始まります。

ハンガリー人も挨拶でお辞儀をすると日本のメディアが取り上げているのを視聴したことがありますが、現代では、ハンガリー人同士でお辞儀をする習慣は見かけません。
ただし、相手が日本人を含むアジアの方の場合、あえてその文化を真似てお辞儀をすることがしばしばあるのは事実。

もしハンガリーでお辞儀をされたら、「あなたの文化を知っていますよ!」というアピール?なので、握手の代わりに笑顔でお辞儀返しすれば、場も和みますよ♪


ウエルカムドリンにパーリンカは欠かせない!

©flickr/ David Ebert title: Palinka

©flickr/ David Ebert title: Palinka

ハンガリー人の自宅に招待されると、必ずといっていいほど振舞われるのがパーリンカ!
フィノマガジン読者の皆様は、パーリンカと呼ばれるお酒をご存知でしょうか?

パーリンカとは、プラムやアプリコット、チェリーなどの果実を漬け込んで造る蒸留酒。
なんと、アルコール度数は 40 度を超えるものばかり。
日本でいうところの家で梅酒を作る感覚で、ハンガリーではたいていの家庭で自家製パーリンカなるものを用意しているのです。

挨拶を終えると、この自家製パーリンカがウエルカムドリンクとして登場します。
ヨーロッパにもお酒に弱い人はいらっしゃいますが、大半が強めなので、「お酒が飲めない」というのは理解しがたいものがあるようです。

お酒に自信がないという方は、ハンガリー人の自宅に伺う前に、アルコールは苦手ということを伝えておく方がよいでしょう。
先方は、歓迎のしるしに自慢の自家製パーリンカをあなたに振舞うかもしれないので、グラスに注いだ後に拒否されると寂しい気持ちになるかもしれません。
当日の雰囲気が悪くならないように、予め周囲に相談しておくことをおすすめします。

いざ乾杯!の瞬間、必ずといっていいほど日本人がやってしまう失敗、それは「視線が手に持っているグラスにあること」です
ハンガリーでは、「相手の目を見て乾杯」します。
というのも、目を見ずに乾杯をすると不運が訪れると信じられているからなのです。

ビジネス、プライベートに関わらず、恥ずかしがらず相手の目をしっかり見て乾杯してくださいね。


ハンガリーでは訪問時に手土産は必要?どんなものが喜ばれる?

©2016FinoMagazin / Photo by Takeda Yuri

©2016FinoMagazin / Photo by Takeda Yuri

どこかの会場を借りてのパーティーや会社訪問では、手土産の必要性は特にありません。
しかし、自宅訪問となると日本と同様に、何か持参することが多いです。

持っていくと喜ばれるのは、日本でも定番のお菓子の詰め合わせやお花
自宅訪問で花を持っていく場合は、ユリやキク、赤いバラを避け、奇数本数にしておきましょう。※2

※2 奇数本数がよいのですが、13 はハンガリーで好まれない数字です。

ハンガリーでお土産やプレゼントを渡すと、その場で開けます
逆を言えば、もしハンガリー人から何かいただいたら、後ではなく本人の前で開けてくださいね。
ハンガリー人は贈った相手の喜ぶ顔 ( 反応 ) が見たいのです。

☆プレゼントのタブーとアドバイス☆
 タブー 1. 石鹸や洗剤
 【理由】ハンガリー人は美意識がお高めなので、洗うものをもらうと「汚い」と思われていると勘違いしてしまいます。
 【アドバイス】手作り石鹸で心を込めてつくった、お気に入りのアイテムなので紹介したいなど、そのプレゼントを選んだ理由を伝えれば大きな問題なし。
 タブー 2. 先が尖ったもの、切れるもの (針やサボテン、はさみやナイフなど)
 【理由】尖ったものは争いのシンボルとされ、切れるものは絶縁を意味するからだそう。
 【アドバイス】風習として、尖ったものや切れるものを贈られた場合は、小銭を渡します。それは、お金を払うことで贈り物という概念をなくすためとのこと。

スープを飲み終えるまでメイン料理はおあずけな件

©2017日本ハンガリーメディアート / Makóの玉ねぎスープ

©2017日本ハンガリーメディアート / Makóの玉ねぎスープ

ハンガリーでは、レストランでも家庭でもまずスープからいただきます
ハンガリアンレストランでランチコースを頼むと、“ スープ → メイン料理 → デザート ” の順番で出てきます。
スープは一品目ですが、結構大きめのサイズであることが多いです。

いたって普通のコースのお食事をいつも通りいただき、失敗を繰り返してようやく気づいたハンガリーの暗黙のルール。
それは、スープを飲み終えるまでメイン料理を出さないということです。

例えば、レストランのウエイターさんは、ゲストがスープを飲み終えているかどうかを見届けてから、次の接客にやってきます。
一般家庭でも同じように、まずスープを完食してから次のお料理が出されます。

メイン料理は、言うまでもなくヨーロッパサイズでボリューム満点。
その前にたっぷりのスープを出されると、どうしよう … と困ってしまうことも。
さらに、優しさなのか飲み終えるまで主役を出さずに待ってくれます。

レストランであれば、途中であってもメインディッシュをもってきてほしいと頼めますが、自宅で手料理を振舞われたら、残すと何だかもうしわけないですよね。
さて、こういう時どうすればいいのでしょう?

こんな場合は、スープを器によそう前に「少なめで」と相手に伝えておくと GOOD !
これは、暗黙のルールを知っているからこそできる対処法です。

おもてなしの心が根付いている日本人からすると「食べる前から失礼じゃない?」と思われるかもしれません。
ご心配なく、ハンガリーでは自分の意見や意思をはっきり言うことは、大切なことなのです。
メインを美味しくいただくために我慢せず、自分の要望はしっかり伝えましょうね。

ハンガリーで食べ物がお口に合わなかったときの上手な断り方は、下記の関連記事を参考にしてみてください。

2016 年 6 月 25 日 「バーベキューで見た!ハンガリーの驚き食文化

その他欧米諸国と同様に「スープは音を立てて飲まない」「スープをいただく時に食器を持ちあげない」といったマナーも守って、食事を囲んでご友人やご家族、取引先の方々と温かな時間を過ごせるといいですね。


ハンガリーのトイレには ○○ がないので要注意!

©flickr / Daniel Antal title: WC <-

©flickr / Daniel Antal title: WC <-

筆者がハンガリーに移住して、最初に驚いたこと。
それは、この国のトイレの個室には “ 鍵 ” がないという衝撃の事実。

最近は、観光客が訪れるようなレストランや施設には鍵が設置されるようになりましたが、地元の人が通う居酒屋や一般家庭のお手洗いには鍵がないんです!
誰か急に扉を開けたりしないかと不安でいっぱいになるトイレ。

「どうして鍵がないの?開けられたりしない?」と現地の友人たちに聞くと、返ってくる答えは決まって「鍵がないのは普通。だから必ずノックするよ!」とのこと。

ハンガリーの方は自宅でバスルームに鍵をかけないので、外出時にもロックするのを忘れることがあります。
ノックを忘れてドアを開けたら、そのあと気まずいことになってしまった … なんてことにならないよう、鍵の有無に関係なく、ハンガリーでは “ 必ずドアをノック ” してから扉を開けるようにしてくださいね。


ハンガリー人の「また来てね!」「また来るよ!」は本心です

©flickr / 드림포유 title: handshake

©flickr / 드림포유 title: handshake

日本には「社交辞令」という言葉があります。
読者の皆様の中には、ゲストが帰るのを見送る時に「また来てくださいね」というセリフを言ったことがあるという方が結構いらっしゃるのでは?
本心で言っているときもあれば、社交辞令の一つで言ってしまったなんて経験もあるかもしれませんね。

ハンガリーでも帰り際に、「また会いましょう」や「また来た時は寄ってください」と言われることがよくあります。
さて、これは社交辞令なのでしょうか?

自分の意見はダイレクトに言う派のハンガリー人が「次回を楽しみにしています」というようなことを言えば、それは本気です。
というのも、この国の方々は会いたくない相手や苦手な相手に社交辞令は使いません
代わりに「何もコメントしない」というのが、一つのサイン

この行動をよく観察できるのは、ビジネスでのシーンです。
直接的な物の言い方をする国民ですが、なぜか「お断り」のときは言葉を濁します
連絡が来ない ( メールの返事がない ) などは「 NO 」を意味する傾向にあります。
稀にものすごーく考えていた結果、音信不通になり、忘れた頃に連絡がくるなんてこともありますが、はっきりした返事が欲しいときは、こちらから連絡するのが先決でしょう。

ハンガリーで「また来てね!」「また会いましょう!」と言われたら、素直に喜ぶと現地の方といいお付き合いができますよ☆

以前掲載した、ハンガリー人の性格を紹介している記事もあわせて読んでみてくださいね。

2016 年 7 月 18 日掲載「ハンガリーあるある!!意外な日本の〇〇との共通点とは!? 

今回は、旅行や移住、どんな状況でも困らないように、ハンガリー人とうまくお付き合いしていくためのマナーをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
フィノマガジンでは引き続き、ハンガリーをより身近に感じられる現地情報をお届けしていきますので、お楽しみに♪


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