ハンガリーワイナリー探訪 GERE ATTILA WINERY, HOTEL es RESTAURANT



フィノマガジン恒例ワインコラム、今回もまたハンガリーワイナリー探訪シリーズをお届けします。

先月二月の下旬に取材撮影してきたワイナリーは、ハンガリーでは知らない人がいないほど!?
ハンガリーワイン業界全体を牽引するほどの名ワイナリー、GERE ATTILA ゲレ・アッティラ ワイナリー。

雪の降る日にブダペストのケルティ駅から電車に乗り、途中乗り継ぎして、片道だけで計5時間以上!もかけ、“GERE ATTILA”ワイナリー&ホテルへ行ってきました。

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GERE ATTILAワイナリー Crocus Gere Bor Hotel Photo by ©Papp Hideko

ハンガリーの電車に乗ると、よっぽどの鉄オタでもない限り、それはもうしんどいですよ。隣国のオーストリアに行くより時間がかかるんですから、大変です。

ただ、だからこそ、普段見れない景色が楽しめたり、思いがけない出逢いがあったりするのも、鈍行電車の醍醐味かもしれませんね。

車だとM6またはM7というハンガリーのHigh Wayを使えば2時間半とあっという間なんです。
だったら、最初から車で行けば、という話ですね。。
ワイナリーの最寄り駅であるVillány駅に降り立つと、従業員さんがご親切に駅まで車で迎えに来てくださいました。

最寄り駅から車で約5分、ようやくワイナリーが経営する素敵なホテル&レストランに到着。


ワイナリーが経営するCROCUS GERE WINE HOTEL

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Photo by ©Papp Hideko

ホテル名はCROCUS GERE BOR HOTEL。そしてホテル内にあるレストランの名前は、Mandula Étterem és Bor-Bár Villány。上の写真はホテルのエントランス、ロビーの様子を撮影したものです。

白と赤を基調として、ウッディな家具や扉に温かみを感じる洗練されたインテリア。
ところどころに美しいヘレンドの陶器が飾られているのが印象的でした。


ワイナリーのオーナー、GERE ATTILA氏と娘さんのANDREAさん

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左が娘さんのアンドレアさん、右がオーナーのアッティラ氏。 photo by©Papp Hideko at mandura etterem es bor-bar

今回、どうしてGERE ATTILAワイナリーの取材撮影に至ったかと言いますと…。

実は遡ること2年前、FinoMagazinにも掲載した、ブダペストのボルフェスティバル(BorFesztival 2016)を取材撮影中の際、お写真に写る同ワイナリーのオーナー、Gere Attila氏にお会いした事がきっかけなんです。

Budapest Bor Fesztivalは毎年、ブダ王宮で秋に4日間開催される、ハンガリー最大のワインの祭典、ワインフェスティバル。
その会場の中でも一番のメインエリアと呼ばれる、トカイ地方の名ワイナリーが密集するエリアで、一番見晴らしの良い場所にブースを構えていらしたのがGERE ATTILAワイナリーでした。

当時の筆者はハンガリーワイン業界における同ワイナリーのポジションというものをまったく分かっていませんでした。
だから当然、そのブースでワインを提供してくれている方が誰なのかなんて知る由もなかったのです。

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この写真、この写真です!この生ハムと赤ワインがアッティラ氏よりのプレゼント:-)  photo by©Papp Hideko/Budapestwinefestival2016


そんな時、熱心に試飲しているアジア人女性=筆者のこと  が珍しかったのか、その初老のハンガリー人男性は片言の英語で筆者に色々と話しかけてくださり、ワインを飲んでいたせいか、とても陽気な気分に…

そして、
『これ、本当に美味しい生ハムだから、このワインと試してみて』

と、なぜか彼は貴重かつフレッシュな生ハムを筆者にくださり、赤ワインも無料で試飲させてくれました。その男性がアッティラ氏だったのです。

私が会話の中でライターであることを伝えたら、『じゃあ、うちのワイナリーにぜひ遊びにおいでよ』と、名刺をくださった、という経緯がありました。


Mandula Étterem és Bor-Bár Villány

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Photo by ©Papp Hideko

GERE ATTILAワイナリーが運営するレストラン、Mandula Etterem es Bor-Barの様子です。
ウッディかつシックなインテリアが上質を物語っていますね。

写真をよくご覧いただくと、中央真上にあるライト。この照明の正体はいくつものワイングラスなんですよ。
ディテールまで名ワイナリーならではの美学が感じられるインテリア、その素晴らしいセンスに脱帽です。


GERE ATTILAワイナリーとご縁がつながった経緯の続きをあと少し。

アッティラ氏と出逢ったのは2年前、2016年のBUDAPEST BOR FESZTIVALでのこと。
ハンガリーに移住して一番最初に、自身のワイナリーへ遊びに来るようお誘いくださった方がアッティラ氏だったんですね。

当時、毎晩、徹夜で原稿作業に追われ、FinoMagazinの更新作業やライターさんへのディレクション業務にも追われていた筆者。
大変失礼なことに、せっかくいただいたお名刺にすぐにご連絡も、生ハムと赤ワインのお礼をすることもせず、気がつけば2年という月日が経っていたのです。

ということで、2年経った最近になり、自身のデスク周りの断捨離=片付けをしていたら、同氏から当時いただいたお名刺を久々に目にして…

ダメもとでそのお名刺に書かれてある連絡先にコンタクトをしてみたら、あの時の変わったワイン好きなアジア人(=筆者のこと)を覚えていてくださり、インタビューを快諾していただいたのです!

当時のお礼もずっとせずに2年以上経過していたというのに、本当に懐の広いお方です。ありがたいですね。。
…GERE ATTILAワイナリーへ取材するまでの経緯説明が長くなり、失礼しました。
写真はレストランの奥にある、ワインバーのエリア。

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ソムリエさんやスタッフさんの定位置であるカウンターは、コルク素材で作られていました。粋ですね。
シェルフにはGERE ATTILAワイナリーが誇る名ワインの数々が陳列されています。
レストランのサイトをチェックしたら、Youtube動画がありました。
こちらの動画をご覧になると、レストラン&バーの雰囲気がより分かるのではないでしょうか?

ワイナリー、レストラン&ホテルと全てを統括されているオーナーのアッティラ氏とご長女のアンドレアさん。
超多忙なお二人が別件のミーティング中ということで、その間、レストランでランチとワインを召し上がってお待ちくださいとのこと。ありがたすぎる…。。

その間、同ワイナリー・ソムリエのフゥーリッヒ・タマーシュ氏に、GEREのラインナップの中でもいちおしのワインをセレクトしていただきながら、各ワインについてのお話を伺いました。


GERE ATTILAワイナリーのソムリエ、タマーシュ氏

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同ワイナリー、レストランのソムリエ、フゥーリッヒ・タマーシュ氏  Photo by ©Papp Hideko

しかも、シェフ渾身の美味しいランチフルコース・メニューとともに♪
ああ、なんと至福の時でしょう、こういう時は心からライターになって良かったなあとしみじみ思うものです…。

タマーシュ氏が食前酒的におススメしてくださったのはこちらのロゼワイン。


桜の季節に味わいたいロゼ、GERE Frici Rose2017

Photo by ©Papp Hideko

Photo by ©Papp Hideko

テイスティング1本目のワインは、

GERE Frici Rose

ほんのり桜色のカラーがとても美しく、ワインを口にふくませる前から、そのロゼの王道ともいうべき色合いを見ただけで、美味しいワインであることを予感させます。

次に香りを確かめると、

第一の香り=アロマは木いちごのような香りを感じ、グラスを回すと、第二の香り=ブーケは、ラズベリー、ブラックベリー、カシスといった赤い果実を思わせるふくよかな香りが広がりました。

タマーシュ氏いわく、Frici Roseに使用している葡萄品種は、メドック・ノワールが50%、メルロー50%とのこと。
よりフレッシュな酸味を得るために、それらの葡萄を通常より早めの8月に収穫した早摘みのオーガニック・ロゼワインだそうです。

オーガニックということでシュガーは一切入れていないということでしたが、Friciロゼを口に含むと、とても心地よい甘みとクリアな酸味が口の中に広がります。
お花見しながらいただきたくなる、とってもFinomなロゼワインでした。

 

Photo by ©Papp Hideko


上の料理写真は、海のないハンガリーでは珍しい魚料理。

ワインの試飲に集中して、お料理の名前を確認し忘れました。。

こちらのメニューの際にソムリエさんがセレクトしてくれたのは赤ワイン。


4種類の葡萄品種をブレンド、繊細かつ濃厚なGERE  FINESSE

Photo by ©Papp Hideko

Photo by ©Papp Hideko

ロゼの次に、魚料理とともに試飲したのは、

GERE Finesse

カベルネ・フラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、そしてハンガリー原産種のケーク・フランコシュと4つの葡萄品種をブレンドした赤ワイン。

ケーク・フランコシュはフランスワインに例えると、ブルゴーニュ地方のピノ・ノワールを使用した赤ワインに味わいがとても良く似ています。
この葡萄品種の割合は10%というお話でしたが、Finesseという赤ワインの香りと味わいの中に、ケーク・フランコシュがスパイスのようにピリッと効いていたのが印象的でした。

しっかりとしたタンニンのフルボディながらも、爽やかさが感じられる、Finesseという言葉にふさわしい赤ワイン。
GEREワイナリーのラインナップの中でも、頂点に君臨するKOPARという赤ワインがあるのですが、Finesseはそのワインのスモールブランドに当たりますとのこと。
ボルドーワインでいうところの、セカンドラベルみたいな感じでしょうか?

Photo by © Papp Hideko

Photo by © Papp Hideko

ランチコースの三品目は、ハンガリーの最高級豚肉、マンガリッツァを使用したお肉料理。
Finesseは、味のしっかりとした豚肉料理にも良く合うオーガニック赤ワインです。

Photo by ©Papp Hideko

Photo by ©Papp Hideko

 


100%メルロー、2年連続タイトル受賞のSOLUS

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そして、お肉料理をいただきながら、ソムリエさんがグラスに注いでくださったのは、SOLUSという赤ワイン。
100%メルローのオーガニックワインとのこと。

そのお味は、ワインの女王と呼ばれるメルロー使用の赤ワイン、シャトー・マルゴーを思い出させるような、エレガントかつ上質なフルボディの赤でした。

このSOLUSはオーガニックワインのコンクールにおいて、2年連続優勝しているそうです。
そんな素晴らしいオーガニックワインを試飲することができ、まさに至福のひとときでした。


スペイン原産のテンプラニーリョ100%、スパイシーなTINTA2012

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そして、

メインのお肉料理とデザートをいただいた時に、タマーシュ氏がサーブしてくださったのは、
TINTA2012という、葡萄品種は100%テンプラニーリョの赤ワイン。

次回は、このTINTAのテイスティングノート(感想)から入ります。
さらに、地下の洗練されたシガールーム兼お宝ワインセラーのあるVIPルーム。
さらには、広大なワイナリー&ファクトリーの様子と、

オーナーMr.ゲレ・アッティラ氏と、娘さんのゲレ・アンドレアさんのインタビューレポートを、じっくりとお届けします。

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ワイナリーオーナーのアッティラ氏と、娘さんのアンドレアさんと一緒に Photo by© Papp Hideko 2018

ハンガリー最大規模を誇り、ハンガリーのワイン業界を牽引する名ワイナリー、GERE ATTILAワイナリー。

次回、配信させていただく記事の終わりには、同ワイナリーからFinoMagazin読者の皆様へ特別に、ホテルやレストランで使える、とっておきの特典も!

GERE ATTILAワイナリーのインタビュー記事、続きもどうぞご期待ください。


©Papp Hideko ブダペスト在住ワインコラムニスト WSET認定Higher Certificate

ハンガリーのアメイジングなワインをお求めになりたい、または日本に輸入をご検討希望の場合は、FinoMagazinのコンタクトフォームまたはメールにてお問い合わせください。


 

 

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ブダペスト在住ワイン(とインテリア)コラムニスト。フィノマガジン主宰。ワインアドバイザー(Wine & Spirits Education Trust認定Higher Certificate)。現在はオーストリアのWSETでDiplomaコースに通い、MWの夢をいまだ捨てきれず勉強継続中。大手食品メーカー、ワインインポーターの社員として勤務後、広告業界へ。元博報堂グループ(広告代理店)コピーライター、ディレクター(AD & WEB)、プロモーション・プランナー。現在は出版社や雑誌社をはじめ、さまざまな媒体で執筆業を中心に活動。◎受賞歴: J-wave主催Webビジネス開業支援コンテスト特別賞受賞(企画書制作部門)◎メディア出演歴:湘南ビーチFM(ラジオ局)“ワインのお話”メインレギュラー(約2年)。2016年: amebaTV、abemaNews、ハンガリーのネイル製品ブランドMoyra(モイラ)の日本部門【Moyra Japan】代表。

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